2018.05.01

好材料そろう栃木ブレックス、今季5戦全敗の難敵から初白星を挙げられるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 唯一連覇の権利を持つ栃木ブレックスにとって、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」進出を決めてからのレギュラーシーズン残り試合はチームの完成度を高め、昨季覇者としての自信を深める機会。サンロッカーズ渋谷と戦った前節も、1戦目は55失点、2戦目は61失点とディフェンス面でしっかりとプライドを示した。オフェンス面は1戦目でフリースロー試投数がわずか1本とファウルを誘うプレーができていないが、渡邉裕規山崎稜といったベンチメンバーが外角シュートで存在感を示したのは好材料。セドリック・ボーズマンの復帰も頼もしい限りだ。

 その栃木がチャンピオンシップに向けてもう1つクリアしておかなければならない課題が、今季5戦で全敗を喫しているアルバルク東京との戦い方。そのA東京は琉球ゴールデンキングスとの前節1戦目で60得点しか奪えず黒星。2戦目は田中大貴菊地祥平を欠きながらも勝利を収めたが、4月は80得点を超えたのが8試合中2試合しかなく、得点力はやや陰りが見える。

 栃木が突きたいのは、やはりその得点力ダウンの部分。A東京は残り3試合を全勝しなければ東地区優勝を逃してしまうだけに、栃木の強いプレッシャーを受けて気持ちが逃げてしまわないよう気をつけたい。

文=吉川哲彦

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