2019.04.03

新潟アルビレックスBBは我慢が必要、富山グラウジーズは今が一番の正念場

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

新潟アルビレックスBBvs富山グラウジーズ(@シティホールプラザアオーレ長岡)
4月3日19時5分

 前々節の川崎ブレイブサンダースとの首位攻防戦を落として前節の三遠ネオフェニックス戦に臨んだ新潟アルビレックスBBは、1戦目は立ちあがりから主導権を渡すことなく相手を55得点に抑えこんで退けた。2戦目は逆に前半リードを奪われる展開だったが、第3クォーターにダバンテ・ガードナーを軸に反撃開始。ガードナーはこの10分間だけで15得点を量産し、チームも30得点を挙げた。逆転して迎えた第4クォーターも一時再びビハインドに回ったが、ガードナーの38得点目で再逆転してからは3分弱の我慢比べをしのぎきった。川崎とのレギュラーシーズン最後の直接対決までの4試合は、得点力の高い富山グラウジーズシーホース三河が相手。この4試合も我慢が必要だ。

 その富山も今が一番の正念場。前節は5連勝で迎えたが、やはり得点力の高い三河との対戦でリーグ最多の失点が際立ち、2戦とも失点は100点近くにのぼった。1戦目で葛原大智が14得点、2戦目で船生誠也が15得点を挙げたことは収穫だが、相手に高いシュート成功率を許したことで1戦目は28本、2戦目に至っては21本とリバウンドが極端に少なかった。直接対決で1勝5敗と大きく負け越した三河に勝率で並ばれ、順位が入れ替わると同時に地区2位以内の可能性が消滅。名古屋ダイヤモンドドルフィンズとも勝率で並び、ワイルドカードでも4位と両者に後れを取った。ここからは1つの黒星でチャンピオンシップ進出が大きく遠のくことになる。

 富山は直近の第27節の対戦でオフェンスを完全に封じられ、50得点しか奪えなかった。相手が崩れるまで粘り強く守る新潟に対し、集中力を切らさずに対抗できるか。前節は相手に帰化選手がいたこともあり、青野文彦山田大治を起用する時間帯も長かった。特に山田はこのところ出場時間が安定しており、年長者の2人が今節もディフェンスとリバウンドに体を張ってチーム全体の集中力をつなぎ留めたい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー
アマンゼ・エゲケゼ

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
アラン・ハーンドン
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス
前田悟
松山駿

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