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1月25日に行われたBリーグメディアブリーフィング終了後、今年の1月1日付でBリーグの代表理事COOに就任した古川宏一郎氏が会見場に登壇し、Bリーグ入りを決断した理由などを語った。
日産自動車株式会社で長くキャリアを積んだ古川COOは、2017年から2018年にかけてはJリーグの横浜F・マリノスを運営する横浜マリノス株式会社の代表取締役社長を務めた。その後、昨年9月にBリーグの理事に就任し、同年12月17日に2020年1月1日付での代表理事COO就任が発表されていた。
古川COOはBリーグ入りを決断した理由の一つとして、「5年後のバスケ界のイメージが浮かんだことが大きかった」と語る。
「昨年のB.LEAGUE FINALを観戦させていただいたのですが、20分で横浜アリーナのチケットが売り切れたことを知り、『この世界はもっと広がっていくだろうな』と感じました。2019年のワールドカップ、2020年の東京オリンピック、2023年の沖縄のワールドカップ、2026年Bリーグ10周年、2030年JBA100周年と、業界として数年おきに大きなマイルストーンが設定されているので、それを活用して業界を大きくしていくためにも、COOとして情熱を持って取り組んでまいりたいと思います」
また、COOとしてまず取り組みたいことを訊ねられると、「40代の男性をバスケ関心層に取り込みたい」と回答。現在44歳の古川COOは「まさしく自分がターゲットカスタマー」だとして、実体験をもとになぜ40代男性を取り込みたいのかを力説した。
「44歳の私は『スラムダンク』とバルセロナオリンピックの“ドリームチーム”を高校時代に楽しんだ、バスケに熱中した世代なんです。これまでまったくバスケに接点がなかった人を(アリーナに)呼ぼうとすると、そこにかけるコストや時間は非常に高くなります。しかし、この40代男性の方々のかつてバスケに熱中した思いを再起させてアリーナに来ていただく、そういう活動に取り組んでいけば、バスケ関心層がまた増えていくんじゃないかなと」
「もちろん、10代や20代の層の関心が高いということはBリーグにとって間違いなく財産なので、ブランドアセットとして大事にしつつも、40代の男性をどう振り向かせるか、思い出してもらうかに取り組んでいきたいと思います」
ビジネスマンとしての確かな実績と、スポーツに対する熱い情熱を併せ持つ古川COOに大河正明チェアマンも「非常に頼りにしている」と話し、「より強く、働きやすい組織作りなどでもBリーグ、バスケットボール界に貢献してほしい」と今後の活躍に期待を寄せている。