2020.01.31

両者とも“借金完済”がかかる大事な2連戦、内海慎吾vs長谷川暢の能代工業先輩後輩対決に注目

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvs京都ハンナリーズ(@能代市総合体育館)
第1戦:2月1日18時5分 第2戦:2月2日14時5分

 チャンピオンシップ進出を目指し、ここからチャージをかけたい秋田ノーザンハピネッツ。前節はレバンガ北海道と対戦し、第3クォーターに突き放して勝利を収めた。ハビエル・カーターが24得点13リバウンド6アシストとフル回転し、保岡龍斗は5本の3ポイントを含む20得点。東地区4位のサンロッカーズ渋谷とは勝利数でまだ7つの差があるが、前節の勝利で“借金”を2に戻し、今節は久しぶりに勝率5割に復帰するチャンスが巡ってきた。連勝してギアを上げたいところだ。

 その秋田の前に今節立ちはだかるのは京都ハンナリーズ。前々節に連勝は止まったが、前節は粘る島根スサノオマジックをかわして白星。デイヴィッド・サイモンが31得点16リバウンドとペイントエリアを制し、ジュリアン・マブンガは得点こそ12点止まりながら15アシスト。また、最近は寺嶋良の陰に隠れていた中村太地が8試合ぶりの2ケタとなる14得点に加えて6アシストと、その存在感が光った。こちらも西地区2位の琉球ゴールデンキングスとは勝利数で5つ離れているが、最近9試合は8勝1敗で一気に“借金”を減らし、今節連勝すれば同じく久しぶりに白星先行に戻ることになる。

 “借金完済”がかかっているという点で、今節は両者にとってターニングポイントにもなり得る。今季はすでに第8節に対戦があり、京都が2戦計50個ものターンオーバーを犯した一方で、秋田は1戦目でベンチ入り全選手が得点をマークして100得点、2戦目では外国籍選手2人が計11得点だったにもかかわらず98得点を積み上げた。その2戦目で16得点をマークした長谷川暢は、高校時代の3年間を過ごした能代市開催となる今節は特に意気込んで臨むに違いない。対する京都も内海慎吾が長谷川の高校の先輩にあたり、今節は凱旋試合。選手の出場時間と得点バランスが偏りがちなチーム状況の中、内海のアウトサイドシュートが秋田のディフェンス面の計算を狂わせることができるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
細谷将司
野本建吾
白濱僚祐
今川友哲
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
多田武史※特別指定
保岡龍斗
ウィリアムスニカ
ハビエル・カーター
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
古川孝敏
西野曜※特別指定

・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
寺嶋良
ジェシー・ゴーバン
中村太地
大庭岳輝※特別指定
村上直
綿貫瞬
鶴田美勇士
岡田優介
玉木祥護
松井啓十郎
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン
久保田義章※特別指定

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