2023.03.13

千葉Jが4年ぶり天皇杯制覇…チーム最多20得点の原は「どの優勝よりもうれしかった」

自身の活躍で千葉Jを天皇杯制覇に導いた原[写真]=兼子愼一郎
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 3月12日、有明コロシアムで「第98回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」の決勝戦が行われ、千葉ジェッツ琉球ゴールデンキングスと対戦した。試合は千葉Jが序盤から主導権をつかみ、要所での3ポイントシュートなどでリードを獲得。チーム最多の20得点を挙げた原修太などの活躍もあり、87-76で千葉Jが4度目の天皇杯制覇を成し遂げた。

 しかし、試合後のインタビューでは、原は「チームとしては4度目の優勝ですが、僕自身、過去3回の優勝はあまり貢献していなかった」と述懐。「決勝に出なかったりとか、うれしい反面、個人的には悔しい思いをしてきて、こうやって試合に出て貢献して優勝したのは、どの優勝よりもうれしかったです」と、今回の優勝を噛みしめていた。

 この試合では、インサイドの要のギャビン・エドワーズが欠場。千葉Jにとって大きな痛手であり、ディフェンスでは琉球のビッグマンに苦労する場面も少なくなかった。

 これについて質問された原は、「オフェンスもディフェンスもすごくよかった」としつつも、「チーム全体で(ジャック・)クーリー選手など強力なインサイドがいる琉球さん相手に、ギャビンなしで臨むということで、コーチからもずっと言われていたんですが、リバウンドと、クーリー選手を2人で挟んで跳ばせなかったりとか、そういうことがうまくいって勝つことができたかなと思います」と強調。ディフェンスのプランニングが功を奏したようだ。

 また、チーム全体で15本、原自身も4本を沈めた3ポイントシュートについては「ここ数年、状況判断というか、敵が前にいたらボールを流すということを学んできた」としつつ、「今年に関しては、ジョンさん(パトリックヘッドコーチ)が僕だけでなく全選手に『打てるシュートは打て』と言ってくださっていた」とコメント。「周りが琉球さんに抑えられて回ってきたパスを3ポイントシュートを決めることができたので、嫌な流れを断ち切ることができたんじゃないかなと思います」と自身のプレーを振り返った。

 続けて、前回の天皇杯優勝を知るメンバーの1人として、当時と今の比較についてもコメント。「チーム全員がサイズのない選手がたくさんいる中で、出る選手全員がディフェンスをハードにやっている」と言い、大きくは変わらないとしながらも、天皇杯3連覇を成し遂げた前回優勝に比べて「3連覇した時よりも富樫(勇樹)はディフェンスを頑張っていたんじゃないかなと思うので、それが唯一の変化かなと思います」と笑いを交えて話した。

 

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