西地区上位決戦、相手に連敗中の琉球ゴールデンキングスは日本人選手の決定力向上が必須

大阪エヴェッサvs琉球ゴールデンキングス(@エディオンアリーナ大阪)
2月12日19時05分

 台風19号の接近に伴って1試合が延期となった第2節の大阪エヴェッサ琉球ゴールデンキングスの顔合わせは、4カ月の時を経て西地区首位決戦となった。予定通りに行われた10月13日は大阪が延長戦を制し、第20節の対戦も大阪が6点差で勝利。大阪にとっては首位固めのためにもホームを守りたい一戦であり、琉球にとっては地区首位奪回を狙う上で落とせない試合だ。

 大阪は第22節に秋田ノーザンハピネッツと対戦。1戦目は同点の第4クォーター残り3分から中村浩陸の連続9得点で優位に立ち、その後再び2点差まで詰め寄られたが、残り4秒に橋本拓哉のこの試合2本目となる速攻ダンクが飛び出して勝利。しかし、この試合で20個を数えたターンオーバーが、2戦目は25個まで増加。3ポイントとフリースローの確率低下も相まって第3クォーターまでに38得点しか挙げられず、24点差での大敗となった。今季中の復帰が絶望的となった伊藤達哉に続き、合田怜が再び負傷。その負傷の具合によっては、今後ガード陣のやり繰りが難しくなりそうだ。

 琉球も富山グラウジーズを相手に1勝1敗。大阪に勝率で並ぶチャンスを逸した。第1クォーターの9失点で優勢となり、第4クォーターに突き放して快勝した1戦目から一転、得点が伸び悩んだ2戦目は第3クォーターの25失点が大きな痛手となった。岸本隆一ジャック・クーリーの得点は2戦を通じて安定したが、これまで1ケタ得点が1度しかなかったデモン・ブルックスが2戦目でわずか1得点だったのは大誤算だ。

 前述の通り、大阪が対戦成績を2戦2勝としているため、今回琉球が勝って勝率で並んでも順位は入れ替わらない。とはいえ琉球は、直接対決3連敗は免れなければならない。今季2度の対戦はいずれもオフェンスリバウンドで攻撃回数を増やしながらも、フィールドゴール成功率が低かった。田代直希が今季を棒に振ることとなった今、岸本と並里成を筆頭に日本人選手の決定力向上は必須だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
今野翔太
伊藤達哉
藤髙宗一郎
カイル・バローン
リチャード・ヘンドリックス
長谷川智也
中村浩陸※特別指定
橋本拓哉
合田怜
小阪彰久
今村拓夢※特別指定
畠山俊樹
アイラ・ブラウン
ショーン・オマラ※インジュアリ-リスト
ジョシュ・ハレルソン

・琉球(ヘッドコーチ: 藤田弘輝)
石崎巧
福田真生
並里成
デモン・ブルックス
ナナーダニエル弾※特別指定
長谷川智伸
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
満原優樹
小野寺祥太
ユージーン・フェルプス
ジャック・クーリー
牧隼利

モバイルバージョンを終了