ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)、馬場雄大(メルボルン・ユナイテッド)、岡田侑大、前田悟(以上富山グラウジーズ)。Bリーグや海外で活躍する名だたる選手たちが受賞してきたBリーグの新人賞。今シーズンも大学で実績を残し、Bリーグへ乗り込んできたルーキーたちが各チームで活躍している。そこで、B1各チームの新人たちのスタッツをまとめ、ランキング形式で紹介していく。(※スタッツは1月28日現在)
出場時間1位はアメリカで腕を磨いた大型ルーキー
■出場時間
1位:681分56秒(平均22分43秒)アイザイア・マーフィー(広島ドラゴンフライズ)
2位:637分42秒(平均21分15秒)寺嶋良(京都ハンナリーズ)
3位:633分17秒(平均21分6秒)松脇圭志(富山グラウジーズ)
4位:571分44秒(平均19分3秒)納見悠仁(新潟アルビレックスBB)
5位:492分54秒(平均16分25秒)テーブス海(宇都宮ブレックス)
ルーキーの中でここまで1番コートに立った時間が長かったのは、アイザイア・マーフィー(広島)。アメリカ人の父と日本人の母のもとに生まれ、イースタンニューメキシコ大学で腕を磨き、今シーズン広島ドラゴンフライズへ加入した。12月19日のサンロッカーズ渋谷戦以降先発から外れているが、21試合でスターティングメンバー入りを果たしており、堀田剛司ヘッドコーチからの信頼も厚い。
■得点
1位:287(平均9.6得点)アイザイア・マーフィー(広島ドラゴンフライズ)
2位:221(平均7.4得点)寺嶋良(京都ハンナリーズ)
3位:206(平均7.1得点)大浦颯太(秋田ノーザンハピネッツ)
4位:175(平均5.8得点)松脇圭志(富山グラウジーズ)
5位:173(平均5.8得点)納見悠仁(新潟アルビレックスBB)
出場時間に続き、得点数でもアイザイア・マーフィーが1位に輝いた。10月25日の三遠ネオフェニックス戦で3ポイントシュート5本を含む28得点を記録しており、持ち前の得点力をBリーグでも遺憾なく発揮している。2位には京都のスピードスター、寺嶋良が入り、3位には秋田で先発の地位を確立しつつある大浦颯太がランクインした。
リバウンド1位に輝いたのは……
■リバウンド
1位:64(平均2.1リバウンド)寺嶋良(京都ハンナリーズ)
1位:64(平均2.1リバウンド)細川一輝(京都ハンナリーズ)
3位:60(平均2.0リバウンド)アイザイア・マーフィー(広島ドラゴンフライズ)
4位:50(平均1.7リバウンド)前田怜緒(滋賀レイクスターズ)
5位:49(平均1.6リバウンド)納見悠仁(新潟アルビレックスBB)
リバウンドは外国籍選手がスタッツを残す傾向にあるため、低い数字が並んだが、その中でも1位に輝いたのは寺嶋良と細川一輝の京都ハンナリーズコンビだ。寺嶋は全30試合に先発出場し、細川はここまで18試合に先発。両選手ともチーム内でポジションを確立しており、今後のさらなる活躍が期待される。
■アシスト
1位:90(平均3.0アシスト)テーブス海(宇都宮ブレックス)
2位:89(平均2.97アシスト)寺嶋良(京都ハンナリーズ)
3位:71(平均2.5アシスト)大浦颯太(秋田ノーザンハピネッツ)
4位:71(平均2.4アシスト)納見悠仁(新潟アルビレックスBB)
5位:48(平均1.6アシスト)松脇圭志(富山グラウジーズ)
富士通レッドウェーブのヘッドコーチを務めるBT・テーブスを父に持ち、昨シーズンノースカロライナ大学ウィルミントン校から特別指定選手として宇都宮に加入したテーブス海がアシストランキング1位に。同大学では1年生ながら先発ポイントガードとして起用され、NCAAディビジョン1で平均7.7アシストを記録した経験を持つテーブスは、Bリーグでもそのアシスト力を発揮。昨年12月5日の大阪エヴェッサ戦で8アシストを記録した。
196センチの大型シューティングガードがブロック1位
■ブロック
1位:16(平均0.5ブロック)アイザイア・マーフィー(広島ドラゴンフライズ)
2位:4(平均0.14ブロック)牧隼利(琉球ゴールデンキングス)
3位:4(平均0.13ブロック)松脇圭志(富山グラウジーズ)
4位:2(平均0.07ブロック)寺嶋良(京都ハンナリーズ)
4位:2(平均0.07ブロック)前田怜緒(滋賀レイクスターズ)
ブロック部門もリバウンド同様外国籍選手がスタッツの上位を占める中、アイザイア・マーフィーが巨体の外国籍選手に引けを取らない成績を残した。16ブロックは帰化したライアン・ロシター(宇都宮ブレックス)やギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)らを抑え、日本国籍を持つ選手としては最多を記録している。
■スティール
1位:33(平均1.1スティール)松脇圭志(富山グラウジーズ)
2位:29(平均1.0スティール)寺嶋良(京都ハンナリーズ)
3位:17(平均0.59スティール)大浦颯太(秋田ノーザンハピネッツ)
4位:16(平均0.53スティール)納見悠仁(新潟アルビレックスBB)
5位:15(平均0.5スティール)テーブス海(宇都宮ブレックス)
新人離れした守備力で浜口炎ヘッドコーチから信頼を得て、22試合に先発出場している松脇圭志がルーキーたちの中で最多スティールを記録。昨年10月3日の京都ハンナリーズ戦、10月21日の新潟アルビレックスBB戦で3スティールをマークし、ディフェンス力でチームに大きく貢献している。
アイザイア・マーフィーが4部門で1位に
■3ポイントシュート成功率※3ポイント試投数が1試合平均1.5本以上の選手が対象
1位:31.1パーセント(32/103)アイザイア・マーフィー(広島ドラゴンフライズ)
2位:30.8パーセント(28/91)納見悠仁(新潟アルビレックスBB)
3位:30.2パーセント(16/53)増田啓介(川崎ブレイブサンダース)
4位:29.4パーセント(30/102)大浦颯太(秋田ノーザンハピネッツ)
5位:28.7パーセント(25/87)松脇圭志(富山グラウジーズ)
出場時間・得点・ブロックに続き、3ポイントシュート成功率でもアイザイア・マーフィーが1位に輝いた。試投数、成功数ともにルーキーでは最多で、10月25日の三遠戦で7本中5本を決めるなど、一度波に乗ると次々と決める爆発力も兼ね備えている。2位には納見悠仁がランクイン。昨年10月21日の富山グラウジーズ戦では13本試投し、積極的に外角からシュートを狙う姿勢が見える。