2022.02.08

Bリーグが新型コロナ対策ガイドラインを改正…クラブで濃厚接触者を判断可能に

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 Bリーグの島田慎二チェアマンは8日、理事会後のメディアブリーフィングに応じ、独自の濃厚接触者基準やコロナ対策ガイドラインの改正すると発表した。

 日本国内での新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、Bリーグではこれまで87試合の中止が決定。そのうち64パーセントは代替開催が決定しているが、試合中止の発生がシーズン終盤に及ぶにつれ代替開催の候補日が少なくなるため、消滅試合の増加が危惧されている。

 現在は保健所の調査を待って試合の開催可否を決定しているものの、感染状況の悪化のため、濃厚接触者判断の長期化や判断自体を保健所が請け負わない事例も発生しているという。そのため、Bリーグが独自で定めている濃厚接触者基準を改正。今後は発生した陽性者の行動履歴に鑑み、クラブ内で選手・スタッフに対する判断を下し、チームドクターや連携医との協議を経て濃厚接触者を判定できるようにした。

 Bリーグは基準の変更で、試合の中止判断を早める狙いだ。保健所の調査の遅れでアウェーチームやブースターが現地到着後に試合中止の一報が入ることがあったが、調査が開催2日前の17時までに完了せず保健所が判断を委譲しない場合、エントリー可能選手が5名以下の時は中止の判断を下せるようになる。

 島田チェアマンは「基本的に保健所の判断が優先されるべしということは変わらない。2日前にリーグ戦を中止し、万が一濃厚接触者がそこまで見られずに試合ができた場合でも、それを取り崩して行うことはない。逆に行うと判断したのち、保健所が中止を求めてきた場合は中止の選択肢もありうる」と説明した。

 また、島田チェアマンは2月26・27日に行われる日本代表戦後の選手隔離期間についても説明。現在Bリーグでは2月28日から3月4日までを隔離期間と想定しているといい、その間に行われるB1の代替試合には代表選手は出場できない。島田チェアマンは「ファンにとってはお目当ての選手がいないということもあるが、ご理解いただきたい」と話した。

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