2023.02.13

「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」…1月度は安藤周人が受賞!

1月度の「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」を受賞した安藤周人[写真]=B.LEAGUE
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 Bリーグは2月13日、1月度の「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」を発表し、安藤周人アルバルク東京)が受賞したと発表した。

 三重県出身で現在28歳の安藤は、190センチ88キロのシューティングガード。青山学院大学卒業後の2017年に名古屋ダイヤモンドドルフィンズに入団すると、2021ー22シーズンからはA東京でプレーしている。

 同選手は1月、チームトップの平均18.4得点(1月日本人2位)の活躍で1月のチーム全勝に貢献。1月11日の北海道戦では9本の3ポイントを含むシーズンハイの31得点も記録するなど、負傷者が相次ぐA東京を圧倒的なパフォーマンスでけん引した。

 受賞に際し、安藤は「B.LEAGUE月間MVPに選んでいただきありがとうございます。チームとしては苦しい状況が続いた1カ月でしたが、一人ひとりが勝利への強い気持ちを持ち、自分の仕事を全うしたことで、結果もついてきて、自分自身このような賞を頂けたということは非常に嬉しいです」とコメント。

 続けて、安藤は同賞について「後半戦に向けた良いきっかけになったと思います」とコメント。シーズンの折り返しの時期と重なったこともあり、「この賞を頂いて満足するのではなく、また頂けるような活躍ができるようにこれからもチームのためにできることを考え、成長していきたいと思います」と、これからの意気込みを語った。

 また、選考委員は選出に至った理由を以下のとおり語っている。

佐々木クリス選考委員長
「1月のA東京は西地区、中地区それぞれの強豪である広島、川崎を破り、東地区で台頭する群馬という脅威も跳ね返し8戦全勝。東地区首位で連勝記録を更新中の千葉Jに肉薄する戦いを続けました。クラブの顔である田中選手の12月からの離脱や、絶大な安定感を誇ってきたコブス選手の怪我による月間出場試合数が3試合という点を考えると全勝は目を見張るものであり、委員会としては月間平均18.4点、4.5アシストを記録した安藤選手こそMVPに相応しいとの結論に至りました。

 1試合あたり9本放ち、43%の成功率で決めた3Pシュートの威力は抜群。相手が敷くディフェンスの戦略をも挫くインパクトの大きさでした。5本以上の3Pシュート成功が5試合、さらに1月11日には9本もの3Pシュートを沈めてシーズンハイの31得点。また、彼のドライブが試合を動かす場面も多く見受けられ、FGは1月のチームFGAのうち21.25%にあたる合計112本を放ったことからもいかに攻撃を牽引していたかが伺えます。

(3Pシュートには1.5倍の価値があることを加味したFG成功率の指標)eFG%でも安藤選手は61%と突出しており、攻撃の質、量、共にMVP級の活躍となりました。 今月も大変沢山の選手がMonthly MVP候補に挙がり、その中でも個人的に注目したのは1月の8試合のうち4試合で40分のプレータイムを記録し得点とリバウンド平均でダブルダブルを達成した島根のケイ選手と、A東京で同じく月間平均ダブルダブルを達成したロシター選手。この2人が出場している間にチームが広げる得失点差の大きさも見過ごすことができず、特筆すべき存在でした。

 改めてスター性に事欠かないB.LEAGUEへと発展していることを実感しており、毎月頭を悩ませると共に選手の皆様の活躍に胸躍る気持ちで一杯です」

正中岳城選考委員
「1月においては主力選手のケガによる離脱といった厳しいチーム事情でありながらも、チームオフェンスを引っ張り、中・西地区上位とのタフな対戦日程にもかかわらず、連勝を重ねる原動力となり、加えて、北海道戦では31点得点のシーズンハイを記録するなど、チーム戦績への攻守にわたる貢献が安藤選手選出の理由です。

 この他、リーグ首位で連勝記録を更新中の千葉Jでは、引き続き、ムーニー選手の安定した活躍とロー選手の効果的な働きによって、一段高いレベルでのチームバスケットを展開する拠り所となっており、島根では、ビュフォード選手のオールラウンドな活躍、ケイ選手のズレをつくる効果的な攻撃パターンや連続してフル出場を達成する鉄人級の出場時間による貢献についても、今月選考する上では欠かすことができないポイントとなりました。

 改めて、チームの拠り所となり、スタンダードを高めるための安定感をもたらす選手の活躍に対しても、スポットを当てていければと思っております」

松島良豪選考委員
「A東京としてチーム成績が8勝0敗。他地区首位の川崎、広島に勝利する原動力となりました。個人スタッツも1月チームトップの平均得点18.4得点、それに加えて1月11日の北海道戦では9本の3Pシュートを含む31得点とシーズンハイのパフォーマンスを見せてくれました。A東京は田中選手が長期離脱の怪我の中、次世代のエース候補として挙げられていた安藤選手が本来の力を見せつけてくれました。

 これから同地区対決が続きタフな試合が予想されますが、安藤選手の高いパフォーマンスに引き続き期待しています。 その他、1月のチーム成績は4勝4敗と5割ですが、ホーキンソン選手がパフォーマンスを上げてきている印象です。特に名古屋D戦では2試合連続で32得点と攻撃面でチームを引っ張っている印象ですが、今シーズンはディフェンス面でも成長が見られ特に名古屋D戦での連続ブロックはとても印象に残っています。クロスゲームの大事な場面でボールを託されることも増えてきているので今後の活躍をさらに期待していきたいです」

BMH特派員
「1月の8試合ではすべて二桁得点とオフェンス力を発揮しており、特に11日の北海道戦では正確なシュートで9本の3Pシュートを成功させて31得点を獲得するなど、1月無敗の立役者でした。

 チームとしても、他地区1位の川崎・広島と強豪同士の対戦もあった中で8試合すべて勝利し、特に広島戦はワンポゼッション差での接戦をものにしており、主力選手が離脱する中でもチームとしての安定した強さを発揮できた要因として安藤周人の存在感は欠かせなかったと考えられます。その他にも、ここへ来てチームにアジャストしボールをシェアし、高いパフォーマンスを披露している千葉Jのロー選手も注目選手でした」

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