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Bリーグとクラブへ“使いやすい”AED贈呈…緊急時の利用率向上へ「心理的ハードルをクリア」

Bリーグの島田慎二チェアマンと日本ストライカーの高橋誠佳氏[写真]=B.LEAGUE
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 9月10日、日本ストライカー株式会社によるBリーグSCS推進チームへの協賛決定の報告と、AED(自動体外式除細動器)の贈呈式が行われた。

 Bリーグでは2023-24シーズンに、選手や来場者などの命を守るための安全体制を構築するSCS推進チームを発足。この取り組みに賛同した日本ストライカーがSCS推進チームに協賛し、B1・B2の各クラブとリーグにAEDが贈られることになった。

 今回、贈呈されるAEDは同社製の「ライフパックCR2オートショック 4G cprINSIGHT(CR2)」39台。同製品は試合会場など騒音が気になる環境下でも、AED操作者がガイドを聞き取りやすくなるように音声を自動調整する機能を搭載しているほか、AED操作者の“心理的ハードル”ともなっていた電気ショックを与える際のボタン操作も自動化。AEDの課題となっている“緊急時の利用率の低さ”解消につながる最新機能を搭載しているという。

 日本ストライカーのメディカル事業本部長を務める高橋誠佳氏は、「普段医療機器に触れていない方がいきなりAEDを使用して電気ショックを与えるのはかなりハードルが高い。そういった心理的ハードルをクリアするためにCR2というAEDを開発しました」と明かし、「スポーツ会場で不幸な事故が起きないように、このAEDを配備していただければ。国士舘大学様と協力しながら使い方の指導もさせていただいて、何かあったときにすぐにAEDを使うような体制の整備にもご協力させていただきます」と、今後の取り組みを説明。

 Bリーグ島田慎二チェアマンは、日本国内で1日約391人の心肺機能停止者が救急隊員により搬送されている(※令和4年度消防庁データ)という数字にも触れ、「選手やお客様を守るということだけではなくて、皆さんのご家族も含めて身近な人を守るという観点まで広げられたら良いなと思います。まずはスポーツの現場でアプローチしますが、そういったメッセージも届けられればいいなと思っています」と話した。

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