2024.10.01
昨シーズン終了後に滋賀レイクスとの契約満了が発表され、川真田紘也の動向に注目が集まった。移籍先が発表されたのが6月25日。折しも男子日本代表の活動中で、パリオリンピックの最終12名のロスター入りをかけてのサバイバルの最中だった。
川真田が選んだのが長崎ヴェルカだった。「初めて長崎の地を訪れそして長崎ヴェルカのチームの一員としてプレーできることにとてもワクワクしています! チームとしてブースターの皆さまに勝利を届けれるよう全力で尽くすことはもちろん、新しい環境で自分の成長するためにも頑張りたいと思います! 2024-25シーズンの応援よろしくお願いします!」とクラブを通じてメッセージを発信。ブースターは今シーズンの開幕を待ちわびていることだろう。
9月7日、武蔵野の森総合スポーツプラザで行われたアルバルク東京とのプレシーズンゲーム後に川真田がメディア対応を行った。試合は出だしから長崎が小気味よくシュートを決め、9−0のリードを奪う展開となった。前半は41−38と3点リードで折り返すが、後半に入ると次第にA東京にペースをつかまれ、第3クォーターを9−19とリードを許すと、最終クォーターでの粘りも通じず、62−76で敗れた。
川真田は10分51秒の出場で4得点1リバウンド1アシストと少々物足りないスタッツになってしまったと言えるだろう。数字が伸びなかった理由は明確で、ファウルトラブルに陥って出場時間を制限されたことが最大の原因だ。
「積極的に点を取りにいこうと思って臨んだのに、してはいけないファウルを犯してしまって。そういう部分は頭を使って対応できるように次に生かしたいです」と、まずは反省の弁を述べ、試合を振り返った。
ただ、その言葉どおり、コートに立った限られた時間で、川真田のアグレッシブなオフェンスが目を引いたとも言えるだろう。滋賀ではディフェンスを中心に、どちらかと言えば周りを生かすプレーで存在感を発揮してきた。長崎に移籍して自身の役割に変化があるのかを聞かれると、「僕はビッグマンなのでディフェンスで体を張り、リバウンドに積極的に絡んで、スクリーンをかけてもらってオフェンスのチャンスを作り出すといった役割について変わりはありません」とコメント。川真田の本領である泥臭いプレーに変わりはないようだ。
それでも「チームが替わればヘッドコーチも替わるわけですから、細かいディフェンスのルールやリバウンドへの入り方など、細かい修正が必要です。今は、それらに対してアジャストしている段階ですが、レベルの高いチームと実際に試合することで分かったことも多かったと言えます。ディフェンスでの対応がまだうまくできていないのでファウルが重なったとも言えるので、持ち帰って次の試合に備えたいと思います」と前を見据えた。
「まだ引っ越して1ヶ月ぐらいなので、長崎の街への“アジャスト”はまだなのですが、異国感はありますね。慣れてない土地なので、できるだけ開拓していきたいです」と、新たな環境に期待を寄せた川真田。「長崎はクラブが出来て4年目ですが熱いファンが多いので、結構声を掛けられたりします」と、“愛されキャラ”の本領は先に発揮しそうな勢いだ。
新天地で新たな川真田を披露することができるのか。 “シン・マイキー”がコートで暴れるようになれば、長崎はさらに危険なクラブとなるのは必至。また川真田の成長は日本代表の強化にも直結しているので、その面からも目が離せないと言える。
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