2024.06.14

B1昇格の滋賀が主力含む選手5名の退団発表…原SD説明「Upsetポテンシャルのあるロスター編成を」

14日に退団が発表された山崎、柏倉、ラベナ、バーレル、川真田[写真]=B.LEAGUE
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 6月14日、2024-25シーズンからB1リーグに昇格する滋賀レイクスは、今シーズン限りで主力選手5名が退団することを発表した。

 今回、クラブより退団が発表されたのは、自由交渉選手リストに公示されていたキャプテンの柏倉哲平、日本代表候補の川真田紘也、インサイドを支えていたベテラン外国籍のジャスティン・バーレル、司令塔を務めていた“フィリピンの至宝”キーファー・ラベナ、プロ1年目のシーズンを終えた山崎凛の5名。ラベナについては横浜ビー・コルセアーズへ移籍することもあわせて発表された。

 山崎を除けば、いずれもリーグ戦40試合以上に出場していた主力選手で、ラベナは12.4得点5.5アシスト、バーレルは13.9得点8.3リバウンドをマークしていたエース級の選手。最短1年でのB1復帰を果たしたロスターは、新シーズンへの編成を進めるこのタイミングで解体され、再編されることになった。

 滋賀の原毅人スポーツディレクターは、バーレルの退団について「B1での新シーズンに向けて、弊クラブとしては、契約更新の可能性をシーズン通して前向きに検討しておりました。しかしながら、新シーズンでのB1復帰が決まり、相対的にレイクスの位置づけを考えた時に、今シーズンの様にアドバンテージのある外国籍選手を4名揃える、Must-Winロスターを編成することは難しく、『Upsetポテンシャルのあるロスター編成』を目指す事が、厳しい競争環境で勝利を積み上げる勝ち筋になり得ると判断したこともあり退団が決定しております」と説明。

 また、ラベナについては、「B1での新シーズンに向けて、弊クラブとしては当然、最も契約更新のオファーをさせて頂きたかった選手の一人でした。しかしながら、Bプレミア参入に向けて大規模な資金を投じる必要性も、クラブと関係ステークホルダーの共通認識となっていることから、ラベナ選手のような世界レベルの選手に対して、十分なオファーをすることができないと判断したこともあり退団が決定しております」と、今オフは資金面で制限があることも示唆。

 川真田についても「インサイドの中心選手として編成を進め、条件面においてはクラブとして最善を尽くし、覚悟を持った契約更新のオファーをさせて頂きました。川真田選手からは、他の選手同様、レイクスや滋賀コミュニティーへの愛着を特別強く感じておりました。今移籍市場において、最も多くのオファーがあった選手の一人であったのではないかと想像しておりますが、最後の最後までレイクスを選択肢として検討して頂けた事へ感謝しております」と、自身の移籍市場に対する見解も交えながらコメントした。

 現時点では選手5名の契約継続、選手3名の獲得、前長崎の前田健滋朗ヘッドコーチが指揮官に就任することを発表している滋賀。いまだ去就が発表されていないチーム内得点王のブロック・モータムの動向にも視線が集まる。

■ 滋賀の契約情報

<継続>
8 宮本一樹(継続)
16 野本大智(継続)
21 田原隆徳(継続)
25 江原信太朗(継続)
77 森山修斗(継続)

<新入団>
6 岡田泰希(前仙台)
17 常田耕平(前青森)
HC 前田健滋朗(前長崎)

<未発表>
12 ブロック・モータム

<満了・解除>
4 ライアン・クリーナー(満了⇒北海道)
10 山崎凜(解除⇒退団)
14 柏倉哲平(満了⇒FA)
15 キーファー・ラベナ(満了⇒横浜BC)
24 ジャスティン・バーレル(満了⇒退団)
27 眞庭城聖(満了⇒引退)
34 湧川颯斗(満了⇒三遠)
99 川真田紘也(満了⇒退団)
HC ダビー・ゴメス(退団)

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