2024.06.17

2021年BリーグMVPの藤井祐眞が川崎から群馬へ移籍「チャレンジの機会を与えて下さった皆様に感謝」

川崎から群馬への移籍が決まった藤井祐眞[写真]=B.LEAGUE
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 B1リーグの川崎ブレイブサンダースは6月17日、藤井祐眞が今シーズン限りで契約満了となり、2024-25シーズンから群馬クレインサンダーズへ移籍することを発表した。

 島根県出身で現在32歳の藤井は、178センチ75キロのポイントガード兼シューティングガード。藤枝明誠高校から拓殖大学へと進学し、2014-15シーズンに東芝ブレイブサンダース神奈川(現:川崎)でトップリーグデビュー。Bリーグ創設後は3度のレギュラーシーズンベストファイブ、2020-21シーズンに最優秀選手賞(MVP)に選出されるなど、チームの主力として活躍してきた。

 サンダース一筋10年目の2023-24シーズンは、リーグ戦全60試合(うち先発58試合)に出場し、1試合平均24分59秒のプレータイムで13.3得点2.5リバウンド4.3アシスト1.2スティール、3ポイント成功率36.3パーセントを記録。チームは33勝27敗の中地区4位でシーズンを終え、Bリーグ開幕8年目にして初めてチャンピオンシップ進出を逃した。

 新天地となる群馬は、2021-22シーズンにB1リーグに初昇格し、有力選手の補強も話題となりながら、3年連続で成績を向上させてきたクラブ。2023-24シーズンは31勝29敗と、B1昇格後では初めて勝ち越し、東地区4位でシーズンを終えていた。

 今回の移籍発表に際して、藤井は「まずはじめに、このようなチャレンジの機会を与えて下さったチーム関係者の皆様に感謝いたします。優勝を目指すこのチームの一員として、全力を尽くし、チームのために貢献していきたいと思っています。皆さんの期待に応えられるよう全力で頑張ります」と、群馬のクラブ公式サイトを通じてあいさつ。

 また、川崎の公式サイトには、藤井と北卓也GMが次のようにコメントを掲載した。

「この度、10年間在籍した川崎を去ることになりました。在籍期間中は色々な経験をさせていただくことができました。NBL時代にはリーグ優勝を果たし、Bリーグになってからも天皇杯連覇などタイトルを取ることができて、とても幸せな時間を過ごすことができました。しかしニックのラストイヤーで優勝を、と意気込んだ今シーズンは思うような結果が得られず、Bリーグ開幕以降クラブとして初めてチャンピオンシップを逃がし、悔しい結果となりました。いい時も悪い時も、サンダースファミリーの皆さまの応援が力となり戦い抜くことができました。本当にありがとうございます。今回の決断にあたり、北さんやチーム強化担当のスタッフをはじめ様々な方からお声をかけていただいて嬉しかったですし、その気持ちに応えたい気持ちもありとても悩みました。まず、北さんに東芝時代に声をかけていただいて、僕のキャリアもそこからスタートしました。1年目から我慢して試合で使っていただき、2年目にはチームで怪我人が多かったこともあり、スタートで使っていただきました。競争がとても激しいこの世界の中で、新人の頃から使っていただいたからこそ、Bリーグというプロの舞台で選手として成長することができました。本当に感謝しています。この場を借りて、御礼を言いたいです。また辻さんが移籍した後、賢次さんはエースとしてチームを僕に託してくださり、ニックとのピック&ロールは川崎の武器だと言っていただき試合に出させていただきました。天皇杯を連覇できたのも賢次さんの素晴らしいコーチングのおかげです。本当に感謝しています。そして、この10年間一緒にプレーさせていただいた選手やチームスタッフ、そしてフロントスタッフの皆さんには、チーム成績が良かった時も苦しかった時も一緒に練習をして、プレーで私の苦手なところをいつも支えていただき、助けてくれたことをとても感謝しています。とどろきアリーナでの試合は300名くらいしか観客が入らなかった時代から支えていただき、今では毎試合5,000名近い方々に来場いただき、熱狂するアリーナでプレーができて、本当に選手として幸せな環境でした。サンダースファミリーの皆さんには感謝しかありません。今回、たくさん悩み考え移籍する決断をしましたが、川崎ブレイブサンダースはこれからももっと大きくなっていくクラブだと確信しています。 10年間育てていただき、本当にありがとうございました」(藤井)

「2014年の加入から長い時間をともに過ごしてきた藤井選手がこの度移籍することになり、言い表すことのできない寂しさを感じています。加入直後から無尽蔵のスタミナを持ち、オフェンス・ディフェンスの両面でハッスルして、毎試合ハードワークを続けることができ、怪我での欠場がほとんどない強靭な身体、そして負けず嫌いをそのまま体現するようなプレースタイルでチームを牽引してくれました。彼が2021-22シーズンのMVPを獲得したことは、加入時はチームの控え選手から、その後チームの中心選手へと成長して、リーグ最高の選手になれるという証明であり、日本中のバスケット選手たちを勇気づける成果だったのではと思います。願わくは、川崎での彼のプレーを見続けたかったという思いは今もあります。本人も相当に思い悩んでいるように見えましたが、彼の飽くなき勝利への欲求に基づく意思決定であり、新たなチームで挑戦をしたいという気持ちを尊重したいと思います。10シーズン本当にありがとうございました。新天地での活躍を心から祈っています」(北GM)

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