2024.06.18

「敗れたことが悲しい」…今季を終えたドンチッチ「僕らはすごいシーズンを送った」

1勝4敗で初のファイナルを終えたドンチッチ[写真]=Getty Images
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 ダラス・マーベリックスルカ・ドンチッチは、6月18日(現地時間17日)に行われた「NBAファイナル2024」第5戦でボストン・セルティックスに88-106で敗れて1勝4敗でシリーズを終えた後、カイリー・アービングと「僕らは『次のシーズンも一緒に戦おう。そして信じていくんだ』と話したんだ」と明かした。

 ファイナルこそ1勝4敗の短期決着になってしまったものの、マブスはウェスタン・カンファレンス5位の50勝32敗でレギュラーシーズンを終えると、「NBAプレーオフ2024」では大混戦のウェストを勝ち上がり、頂上決戦へと駒を進める大躍進を見せた。

 ドンチッチとカイリーのバックコートデュオ形成2年目、ファイナルで先発を務めたPJ・ワシントンダニエル・ギャフォードは今年2月のトレードで加入した選手たちであり、昨シーズンにプレーオフ進出を逃したマブスは球団史上2度目の優勝へ大きな一歩を踏み出したと言えるだろう。

「フロアに立った全員、コーチ陣、僕らを支えてくれる1人1人のことを誇りに思う。確かに、ファイナルで勝つことはできなかったけど、僕らはものすごいシーズンを送ったんだ」とドンチッチは言う。

 25歳のスーパースターは、今年のプレーオフでいずれもリーグベストの899分、635得点、208リバウンド、178アシスト、41スティール、フィールドゴール成功225本、3ポイント成功68本を記録。2006年にダーク・ノビツキーが残した620得点を抜き、単年のプレーオフにおける球団最多得点記録も塗り替えた。

 ドンチッチはプレーオフに入ってから右ヒザの捻挫、左足首の痛みに加え、胸部打撲のため痛み止めの注射を打って出場するなどフル稼働。相手のフィジカルなディフェンスもあり、試合中に右ヒザから出血していたこともあったが、満身創痍のなか最後まで戦い抜いたことは胸を張るべきだろう。

 だがファイナルという大舞台で負けて優勝を逃したことは悔しかったはず。「自分たちが敗れたことが悲しい。何も(言葉が)浮かんでこない」と口にした男は「自分がケガをしていたこと、どれほどのケガを負っていたかは関係ない。僕はコートに立った。そこで戦おうと努力してきた。でも十分じゃなかったんだ」と漏らしていた。

 それでも、マブスの大黒柱として獅子奮迅の働きでチームを頂上決戦へ導き、数多くのハイライトシーンを生み出した今シーズンのドンチッチには盛大な拍手を送りたい。

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