2024.07.17
6月18日(現地時間17日)。ボストン・セルティックスはホームのTDガーデンで臨んだダラス・マーベリックスとの「NBAファイナル2024」第5戦を106-88で制し、4勝1敗でシリーズに決着をつけた。
これでセルティックスは2008年以来、フランチャイズ史上18回目の優勝。NBA歴代最多タイの17回でロサンゼルス・レイカーズと並んでいた名門は、この日史上最多のリーグ制覇に到達。
ファイナルMVPに輝いたのは、シリーズ平均20.8得点5.4リバウンド5.0アシスト1.6スティールを残したジェイレン・ブラウン。投票権を持つ11人のうち、7人(ほか4人はジェイソン・テイタムへ投票)の票を集めた。
27歳のウイングプレーヤーは、テイタムとともにオフェンス面でチームをけん引したことに加え、ディフェンスでは主にマブスのルカ・ドンチッチとマッチアップし、攻防両面においてセルティックス優勝の殊勲者となった。
「この気持ちを言葉で表現することはできないね。本当に感謝しているよ。この優勝はチーム全員の努力によるものなんだ。僕らは最高のチームだった。チームメートたちが僕にコートの両エンドで引っ張ることを可能にしてくれた。そして僕らはホームでやり切ったんだ。もう最高さ」
ファイナルMVPという勲章を手にしたブラウンはそう語り、キャリア8年目でついに勝ち取ったチャンピオンシップを喜んだ。それと同時に、パートナーとして一緒に戦ってきたテイタムへの感謝も忘れなかった。
「この賞はほかの誰かに渡っていたかもしれない。ジェイソンが手にしていたかもしれない。ジェイソンの無私無欲なところ、彼の姿勢についてはいくら話しても足りないくらいだ。このシリーズ、プレーオフ全体を通じた彼のアプローチは素晴らしいものだった。そして僕らはチームとして一丸になってやり切った。それが何よりも重要なことだった」
カリフォルニア大学でプレーし、2016年のドラフト1巡目3位でセルティックスから指名されたブラウンは、昨夏に超高額なスーパーマックス契約を結び、今シーズンはイースタン・カンファレンス・ファイナルMVPとファイナルMVPを受賞。
ブラウンはNBAで頂点に立ち、ファイナルMVPにも選出されるまでの道のりをこう話していた。
「ドラフトされた時、ほとんどの人は僕のプレーを見ていなかったと思う。そこで自分に対して『これからもずっとうまくなり続けるんだ』と言い聞かせてきた。そして今この場にいることができている。長い年数がたち、疑問視されてきたし、いろんな意見も、数多くの浮き沈みだってあった。そういったことがあったからこそ、自分のストーリーをずっといいものにしてくれるのさ」
名門セルティックスの主軸としてNBAチャンピオンになったブラウン。この男のエネルギッシュなプレーの数々が、セルティックスへ勢いをもたらし、優勝を大きく後押ししたことは間違いない。
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