2024.06.21
7月26日に開幕する「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)バスケットボール競技」に出場する男子日本代表。世界トップクラスの強豪との対戦へ向けて、トム・ホーバスヘッドコーチはどのようなメンバーを選ぶのか。バスケットボールキングでは、日本代表を継続的に取材するライター陣に依頼し、本大会出場メンバー12名を予想してもらった。今回紹介するのは、スポーツライター大島和人氏の予想メンバーだ。
《大島和人氏が予想するロスター12名》
PG:富樫勇樹、河村勇輝、テーブス海
SG/SF:富永啓生、比江島慎、馬場雄大、吉井裕鷹、原修太
PF/C:ジョシュ・ホーキンソン、八村塁、渡邊雄太、川真田紘也
富樫はこれまでチームのキャプテンを任されていて、日本代表に来ると千葉ジェッツでのプレーとはまったく違う「渋いコントロール」を見せてくれる。河村は「FIBA 🏀ワールドカップ2023」フィンランド戦の活躍(25得点9アシスト)が記憶に新しい。攻め気を出したときの彼の恐ろしさが、日本だけでなく世界に伝わった試合だった。
2023年のワールドカップはシューティングガードを本職とする西田優大が「第3ポイントガード」の役割も担っていたが、今回はテーブスを推したい。サイズやアスリート性は“ダブルユウキ”にないもの。どちらかといえば速攻を強みとするタイプだが、アルバルク東京に移籍した2023-24シーズンはハーフコートオフェンスにも成長を見せている。三遠ネオフェニックスの中地区制覇に貢献した佐々木隆成、広島ドラゴンフライズのB1初優勝に貢献した中村拓人も代表で見たいが、ホーバスジャパンへの「適応」という意味で時間的に厳しいか。
富永のシュートが当たることは、日本が世界の強豪相手に勝利し、目標の「ベスト8入り」を果たす前提の一つ。彼がNBA入りを実現するためにも、ドイツやフランスから20点、30点といった得点の量産をしてアピールすることが近道でもある。
比江島のクリエイト能力、インサイドへのドライブは唯一無二。しかも2023-24シーズンのB1では「ベスト3ポイント成功率賞」に輝いている。攻撃的なウイングとして不可欠だろう。馬場雄大のアスリート能力、チームを勢いづけるアグレッシブな攻守も当然ながらチームの大切な強みだ。
「格上」との対戦しかない五輪を想定して、残る2人(吉井、原)はディフェンス重視の選考にした。世界レベルの選手と対峙して当たり負けない、振り切られない人材は貴重だ。
八村は疑いなく日本のベストプレーヤー。NBAを5シーズン経験して、2019年のワールドカップや2021年の東京オリンピックとはまた違うレベルに到達しているはずだ。「楽しみ」という感情しか浮かばない。
渡邊は攻守のオールラウンダーで、大切なチームリーダー。3番(スモールフォワード)の適性を持つ選手だから「3ビッグ」的な起用も悪くない。ただし、日本のチーム構成的には2023年のワールドカップに引き続いてパワーフォワード起用がメインか。
出場時間は多くないだろうが、ファウルトラブルや日々の練習に備える意味でインサイドの「4人目」も必要だ。タフなコンタクトやディフェンス、ムードメーカーの役割に期待して川真田をチョイスした。
文=大島和人
2024.06.21
2024.06.21
2024.06.20
2024.06.17
2024.06.17
2024.06.17
2024.06.20
2024.06.20
2024.06.19
2024.06.17
2024.06.17
2024.06.17