2023.05.15

B1への切符を手にした佐賀バルーナーズ「創設から頑張ってくれた選手が土台を築いてくれた」

初のB1昇格を成し遂げた佐賀[写真]=B.LEAGUE
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 5月14日にSAGAアリーナで「日本生命 B.LEAGUE B2 PLAYOFFS 2022-23」のセミファイナルが開催され、西地区1位の佐賀バルーナーズが東地区3位の西宮ストークスとの第2戦に臨んだ。

 51-56で第4クォーターを迎えた佐賀は、レイナルド・ガルシア西川貴之を中心に、最後の10分間で25-13と西宮を圧倒。最後は76-69で勝利を飾ってファイナル進出を果たすと、初のB1昇格を決めた。クラブは試合後のヘッドコーチや選手のコメントを、公式ツイッターで伝えている。

 宮永雄太HCは「我慢の展開で(ジョーダン・)ハミルトン選手に、ミカイル(・マッキントッシュ)やチェイス(・フィーラー)がプレッシャーをかけ続け、なかなか西川のあたりがこなかったですが最後良いところで1本決めてくれました」と選手たちを称えると、「最後、我々の心臓、ガルシアが得点を決めてくれたのは、彼が佐賀を支えてきた運命というか巡り合わせを感じるようなプレーでした。本当に素晴らしい試合でした」と激闘を振り返った。

ホームのファンとともにB1への切符を手にした[写真]=B.LEAGUE

「本当にたくさんの方にご来場いただき、皆さんの力で昇格をつかむことができたと思います」と語る指揮官は、「レギュラーシーズンを1位で戦い抜いたからこそのアドバンテージを作ることができました。ホームコートで戦えたことで最後我々に(試合の流れが)傾いたので、みんなのこれまでの頑張りが非常にうれしいです」と語り、45勝15敗で終えたレギュラーシーズンでの奮闘が、今回の勝利への大きな後押しとなったようだ。

 さらに、「発足時からのメンバーである中西(佑介)・井上(諒汰)、途中からですが德川(慎之介)、昨シーズンまで在籍していた山本(郁也)といった選手が手を抜かない姿勢をずっと貫いてくれた土台があったので、それが佐賀のスタンダードとしてスタートできた。創設から頑張ってくれた選手がこの土台を築いてくれたと思います」と積み重ねてきたチームの歴史を噛み締めた。

 キャプテンを務める山下泰弘は、「正直、今日の試合は自分たちの負けゲームに近い部分があったと思いますが、ホームコートアドバンテージの力を発揮できました。皆さんも感じてもらったと思いますが第4クォーターのファンの皆さまの声援、あの圧力はとてもすごかったです」とホームのファンへ感謝の気持ちを示すと、「佐賀の若い選手たちはバスケットに一生懸命に取り組む姿勢が素晴らしい。なんとか、彼らがB1でプレーしてほしいなという気持ちがあったので、今回の昇格は本当にうれしく思っています」と喜びの心境を明かした。

 なお、5月20日から開催されるファイナルでは、長崎ヴェルカとホームで対戦する。

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