2016.12.21

男子ウインターカップ注目校⑥明成高校「総体2回戦敗退も伸びしろ十分、4連覇なるか」

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 現在ウインターカップ3連覇中の明成高校(宮城県)。当然ながら4連覇を達成できるかは今大会の見どころの一つになる。しかし今年のチームは、インターハイでは2回戦敗退。昨年はインターハイも制しており、少なくとも夏の時点では、大黒柱だった八村塁納見悠仁の穴を埋めるまでには至らなかったということになる。

 その夏から選手がどれだけ成長したか、明成の上位進出のカギはそこにある。その意味では、主力に下級生が多い分、伸びしろは期待して良いのではないか。八村の弟、阿蓮もまだ2年生。兄譲りの身体能力があるだけに、夏の悔しさをバネに大きく飛躍してもらいたいところだ。また、同じく身体能力の高い相原アレクサンダー学も2年。彼ら下級生を、ディフェンス力のあるキャプテン清水翔太が引っ張る姿にも期待したい。

 1回戦から登場する今大会は、まず尽誠学園高校(香川県)と激突。サイズはないが、10年連続で出場しているだけに警戒が必要だ。勝ちあがれば2回戦は帝京長岡高校(新潟県)とやはり強敵相手となるが、勝てば勢いに乗ることができる。インターハイ2回戦敗退からステップアップし、4連覇を果たして「冬の主役」の称号を手に入れることができるか。

文=吉川哲彦

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