2016.12.20

女子ウインターカップ注目校②桜花学園高校「3冠へ王手、岐阜女子へのリベンジを期す」

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 全国優勝は実に61回を数え、今年もインターハイと国体を制覇した超名門校。今大会は3冠が懸かることになるが、桜花学園高校(愛知県)にとってはリベンジを期する舞台でもある。というのも、昨年は決勝で岐阜女子高校(岐阜県)に敗れ、3冠を逃しているからだ。しかも、その前の2年は3冠を達成しており、男子でも過去1度しかなく、女子ではいまだ成し遂げられていない3年連続3冠が、あと一歩のところで叶わなかったのである。

 数々の栄光を手にしてきた桜花学園、その土台は日々の地道な基礎練習だ。基本に忠実なプレーを正確かつ素早く行うことで、シンプルな戦術を遂行する。それこそが、桜花学園の最大の強みだ。日本代表候補の姉を持つ馬瓜ステファニーや、アジアナンバーワンガードと言われた佐古賢一の姪、瑠美らが、攻守両面でその高いスキルを存分に発揮する。

 初戦は倉吉北高校(鳥取県)と岡豊高校(高知県)の勝者と戦い、順当に勝ちあがれば、準々決勝では小林高校(宮崎県)か開志国際高校(新潟県)との対戦になるだろう。しかし、あくまでも彼女たちのモチベーションは、決勝で岐阜女子を倒しての3冠達成。チャレンジャー精神で、初戦からエンジン全開で戦うに違いない。

文=吉川哲彦

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