2016.12.22

ウインターカップ、バスケットボール界を“後方支援”するJX-ENEOS「バスケットを好きになってほしい」

JX-ENEOSの寺田さん、山田さん、新原さん(左から) [写真]=山口剛生
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1995年からバスケットボールクリニックを実施し、高校ナンバーワンを決めるウインターカップ(JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会)ではメインスポンサーとして大会を後押し。社会貢献、スポーツ振興の一環としてバスケット界を支えるJX-ENEOSの想いを、元選手でウインターカップ出場経験もあるクリニックコーチの山田久美子さん、新原茜さん、寺田弥生子さんにうかがった。

インタビュー=安田勇斗
写真=山口剛生

――皆さんは現在JX-ENEOSバスケットボールクリニックのコーチを務められていますが、どのような目的で活動に取り組まれているのしょうか?
新原 私たちが学び、経験してきたことを子どもたちに伝えたいという想いで取り組んでいます。クリニックは全国各地にいる子どもたちを対象としていて、中学生を対象とした「チームパワーアップコース」、小学生から中学生、高校生、一般までを対象とし、短時間で指導を行う「1Dayクリニック」や「サマーキャンプ」など様々なコースがあります。
山田 多くの方にバスケットボールの良さや楽しさを知ってもらい、1人でも多くの方に選手としてプレーしてほしいと思っています。

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――各コースについて教えていただきたいのですが、「チームパワーアップコース」はどのような内容になのでしょうか?
新原 中学校のバスケットボール部を対象に、1校につき4回程度通って、チームの経過を見ながら指導していく形のコースになります。
山田 クリニック実施前に視察に行って、普段どんな練習をしているのかを見させていただきます。その後に先生やコーチとお話をして、強化したい部分をうかがってから指導メニューを決めていきます。

――では、「1Dayクリニック」はどのような形で教えているのでしょうか?
寺田 こちらも実施するチームの希望に添えるよう、どのような部分を強くしたいかご要望をお聞きして、それに応えられるように指導メニューを作成しています。特にご要望がなければ、こちらでメニューを考えながら実施します。

――実施されるエリアは?
山田 北は北海道から南は沖縄まで、日本全国で実施しています。

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――クリニックを実施する際、指導面で意識していることなどはありますか?
山田 子どもたちがクリニックを終えて「楽しかったな」と感じてもらえたり、バスケットボールをもっと好きになってくれればいいな、という気持ちでやっています。
新原 子どもたちがどういう練習をすればうまくなれるかを考え指導しています。このクリニックをきっかけに、もっとバスケットが好きになってくれればいいなと思っています。
寺田 子どもたちにバスケットを嫌いになってほしくないので、「バスケってやっぱり楽しいな」と感じてもらえるような雰囲気作りを心掛けています。また、外部コーチの立場として、今まで教わったことがないことを一つでも多く教えて、新しい発見をしてほしいです。

――実際に指導していて、印象的な出来事などはありますか?
山田 子どもたちが楽しんでくれるのももちろんですが、できないけどチャレンジしようとしてくれたり、その場で練習して「できるようになったよ」と報告に来てくれたり、そういう姿を見るとうれしいですね。

――JX-ENEOSがスポンサードされているウインターカップについてお聞きします。皆さんはどのような気持ちでウインターカップに臨みましたか?
山田 1年の最後の大会なので、締めくくりという位置づけで臨んでいました。
新原 3年生にとっては最後の大会なので、1、2年生の時は3年生のためにがんばろうという想いでやっていました。3年生の時はベスト4を懸けた試合で負けてしまったんですけど(常葉学園高校に73-90で敗北)、すべて出しきることができましたし、3年間一緒に過ごした仲間と最後に笑って終えることができました。
寺田 みんなで一緒にできる最後の試合というイメージですね。私も負けて終わってしまったんですが、同学年の部員が多いチームだったので、試合に出られない子、ベンチにも入れず観客席から応援してくれる子がたくさんいました。私たちは出られない子のためにプレーしましたし、出られない子も私たちのために応援してくれて、チームが一つになったなと。最後は悔しかったですけど、みんなで一つになって終わったというイメージですね。

――ウインターカップに出場した中で、一番の思い出を教えてください。
山田 1年生の時に初めて経験させてもらい、東京体育館がすごく大きくて3面を使って試合をしている様子を見て、やっぱりすごいなと思いました。その年のイベントのゲストに古田敦也さん(元プロ野球選手)が来ていて、「テレビで見る人だ!」とはしゃいだ記憶があります(笑)。
新原 出身校である小林高校の卒業生が関東にもいて、男女を問わずOB、OGの方が試合を見に来てくれるのが楽しみでした。私も後輩が大会に出た時は、OGとして応援に行っています。
寺田 ウインターカップの時期が顧問の先生の誕生日と重なっていて、3年生の時、勝てばメインコートで試合ができる、という試合の日がちょうど先生の誕生日だったんです。その時に先生に勝利をプレゼントできたのが一番の思い出ですね。

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――今大会に出場する選手たちにアドバイスを送るとしたら、どんなことを伝えたいですか?
新原 3年生にとっては最後の大会なので、悔いを残さず一つひとつ大事にプレーしてほしいですね。チームごとに様々な目標があると思いますが、一番は楽しんでプレーしてもらいたいです。私自身、高校時代は楽しめていなくて、終わってから「もっと楽しんだ方が良かったな」と感じたので(苦笑)、後輩にもそう伝えています。
山田 1年の締めくくりの大会であり、3年生にとっては最後の大会でもあります。トーナメントなので、いつどうなるかわからない部分もあるので、毎試合全力を出しきって、最後まで諦めずにチームメートを信じてプレーしてほしいと思います。
寺田 悔いが残らずに終わるのは難しいでしょうけど、楽しんでみんなで一つになって積極果敢にプレーすれば、負けた時は悔しくても、振り返った時に嫌な思い出ではなくなります。皆さんにとってもそういう大会になればいいなと思います。

――今大会でも会場内でイベントを行うそうですが、具体的な内容を教えてください。
山田 12月27日にイベントを行います。「チャリティーシュートチャレンジ」といって、参加者がシュートを1本決めるごとに1000円がチャリティーにつながるというイベントです。これは毎年、行っているもので、東京体育館のサブアリーナで実施しています。事前応募は不要で、年齢制限もないので、当日、来ていただければどなたでも参加できます。
寺田 チャリティーなので、多くの方に参加していただきたいです。バスケットボールのルールを知らない方でも参加できて、それがチャリティーにつながる素敵なイベントなので、試合の合間に足を運んでくれたらうれしいです。
新原 ウインターカップの来場者は高校生の試合を見に来る方なので、JX-ENEOSを知らない方もいると思います。こうしたイベントを通じて、JX-ENEOSの取り組みが伝わればいいなと思いますし、より多くの方にバスケットボールを知っていただきたいです。今年、女子日本代表がリオデジャネイロ・オリンピックに出場してベスト8に入り、男子はBリーグが始まってバスケットボールが注目されているところだと思うので、ウインターカップやイベントをきっかけにさらに盛りあがっていけばいいなと。また、今回は競技用車いすを利用しての参加もできます。普段、できないことが体験できますし、車いすバスケットボールも知っていただけたらと思います。
山田 27日のチケットを持っている方なら誰でもイベントに参加できますので、未経験者や小さなお子さまにもバスケットボールに触れていただいて、楽しんでもらって、それがチャリティーにつながればいいですね。誰でも参加できるので、ぜひご参加ください。

プロフィール
寺田弥生子(てらだ・やえこ)さん
ポジション:フォワード
昭和学院高校時代にウインターカップに3年連続で出場。3年次にはベスト4進出を果たした。高校と同じ千葉県を拠点とするのJX-ENEOSサンフラワーズ一筋で2015年に引退した。
山田久美子(やまだ・くみこ)さん
ポジション:センター
名古屋短期大学附属高校(現桜花学園高校)では1年生と3年生の時にウインターカップ優勝を経験。JX-ENEOSサンフラワーズには8年在籍し2014年に現役を退いた。
新原茜さん(にいはら・あかね)さん
ポジション:ガード
出身地である宮崎県の強豪校、小林高校に進学し、3年次のウインターカップではベスト8まで勝ちあがった。JX-ENEOSサンフラワーズではキャプテンも務め、2015年に引退。