2017.12.22

ウインターカップ女子注目校(4)大阪桐蔭高校(大阪府)「激戦の大阪を勝ち抜き、全国の舞台で飛躍を目指す」

エース竹原を中心に頂点を目指す[写真]=山口剛生
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

12月23日から29日の期間、東京体育館において、「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」が開催される。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、国民体育大会(国体)とともに高校バスケットボール界の三大タイトルであり、ウインターカップは高校最後の王座を争う大会でもある。そして、昨年9月からBリーグが始まったと言えども、高校最後の栄冠を争うこの大会が、国内で最も人気があるバスケットボールコンテンツと言っても過言ではない。バスケットボールキング編集部では今大会で注目すべき5チームをピックアップした。

■(4)大阪桐蔭高校(大阪府)
 大阪桐蔭は今年の福島インターハイではチーム創設以来初の全国大会ベスト4入りを果たした。しかし、準決勝の岐阜女子(高校総体1/岐阜県)戦の直後、敗れたとはいえ、好成績を残して満足げな表情を見せるメンバーの前で、永井雅彦アシスタントコーチは「この結果はすぐに忘れて冬に備えよう」と檄を飛ばした。

 なぜならウインターカップ出場には、大阪府の高校女子をリードしてきた大阪薫英女学院を倒さなければいけなかったからに他ならない。そうして迎えた大阪府予選、予想通りに両チームが勝ち上がり、決勝戦で相まみえることとなった。

 しかし、大方の予想とは裏腹に、試合は一方的になった。前半は競った内容になったが、後半、大阪桐蔭が繰り出したゾーンプレスが機能し、実に20点差をつけて大阪桐蔭が快勝。2度目のウインターカップ出場を決めたのだ。

 今年の3月、日本代表候補に選出されたエースの竹原レイラは「インターハイでは岐阜女子を相手に力を出し切れませんでした。ウインターカップではリベンジを果たしたいです」と意気込んでいる。大阪桐蔭が岐阜女子と戦うには、決勝戦まで勝ち上がらなければいけない。その前には難敵を倒していくことになるが、そこで力をつけていけば、大阪桐蔭に初優勝のチャンスが出てくる。

文=入江美紀雄

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