2018.08.03

「自分たちのバスケ」を披露した能代工業、前橋育英を相手に快勝…3回戦へ進出

会場に掲げられている「必勝不敗」の幕
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 8月3日、名門復活を期す県立能代工業高校(秋田県)が前橋育英高校(群馬県)を退け、「平成30年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」の3回戦に駒を進めた。

 大会初戦で207センチのドゥクレ・セコウ(2年)を擁する藤枝明誠高校(静岡県)に69-61で競り勝った能代工業は、第1クォーターから能代バスケの真髄を披露。ボールを持ったら即座に速攻を繰りだしたり、相手ボールになったらオールコートプレスを仕掛けたり、ディフェンスで泥臭さを見せたり、時には観客を沸かせるアリウープや3ポイントシュートを成功させるなど、2点のリードを前半終了時に20点まで広げる。

 後半に入ってもその勢いは止まることなく、第2クォーターと第3クォーターを合わせて51-20と圧倒。中山玄己、佐々木駿汰、森山陽向の1年生トリオもコートに立つと、メンバー入りした全12人が得点を挙げ、最終スコア87-61と26点差で快勝した。

ベンチメンバーの活躍も光った

 杉沢政監督は試合後、「私たちが勝つにはこのバスケしかない」と断言。オールコートのバスケットを展開し、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールの3つが能代工業には大事だと説いた。

「ディフェンスで攻める。ゴールが決まったらすぐにボールを取りに行くことができればいい。相手が強くなるほど、自分たちのオールコートバスケットをやる時間を長くしなければいけない」

 また、23得点17リバウンド3ブロックをマークした新田由直(3年)は、対戦相手の前橋育英が「自分たちと似たようなチーム」だったことから「しっかりプレーできた」という。

 田臥勇太(栃木ブレックス)など数多くのBリーガーを輩出する能代工業だが、インターハイでは2007年の大会を最後に優勝から遠ざかっており、2013年は2回戦、2014年は2回戦敗退、2015年はベスト8、2016年は県予選敗退、2017年は1回戦敗退と苦戦が続く。タイトル獲得には残り4勝。まずは4日、八王子学園八王子高校(東京都)との3回戦に挑む。