2018.08.06

「収穫」を得た豊浦、絶対エースの喜志永修斗とともに冬では8強の仲間入りへ

豊浦のキャプテンであり、絶対エースの喜志永 [写真]=山口剛生
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

 ベスト8進出を賭けた8月4日の「平成30年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」男子3回戦、県立豊浦高校(山口県)は東海大学付属諏訪高校(長野県)に54-78で敗れた。

 春先の交流試合では前半で30点ものリードをつけられ、主力が下がった後もその差を縮められなかった相手。試合後、キャプテンの喜志永修斗は仲間たちを集め、「前半我慢できて、競ったゲームができたのは一つ自分たちの収穫。負けはしたけどベスト16という結果に胸を張ろう。これを冬に持っていこう」と話した。

 昨年のインターハイは2回戦で高知中央高校(高知県)に敗北。勝てる試合を気の緩みで取りこぼしたチームはどん底まで落ち、ウインターカップ予選もあわやという展開になった。「それを繰り返したくない。去年のチームを越えたいという気持ちをもう一度共有したかったんです」

 1試合で軽く30得点以上を稼ぐチームの大エース。1年の夏から試合に出場し、すべての全国大会を経験している。東海大諏訪の入野貴幸コーチは喜志永が選出されているU18(日韓中)のコーチングスタッフで、いいところも悪いところもよく知られた間柄。「自分がボールを持ったらみんなが見る。攻められるかなと思った」と笑ったが、ファウルトラブルで第3クォーターはほとんど出場していないにも関わらず、3ポイントシュート4本を含む28得点というスタッツを残した。

東海大諏訪との3回戦では28得点を記録 [写真]=山口剛生

 昨年のウインターカップも2回戦で帝京長岡高校(新潟県)に敗れた。喜志永は31得点を挙げたが、もっとやれたという後悔が強かった。ビデオを何十回も繰り返し見て、試合を通じた運動量が必要だと痛感。“暑さ”という敵も加わるインターハイに向けて体力強化に励んできた。春休みにはU18日本代表としてドイツ遠征も経験し、ディフェンスマンとしての活路を見出した。

 元来、非常におしゃべりで、思ったことはすぐに口に出してしまう性格。「いろいろ経験している分、みんなに言いたいことがたくさんあって、(枝折康考)先生に『それは言わなくてもいい』と、たしなめられることもある」と反省する。

 それでも枝折コーチに「彼がいないと困る」と言わしめる絶対的な大黒柱であることは間違いない。今大会で経験した“ベスト8の壁”を、ウインターカップでは破ることができるか。

文=青木美帆