2019.07.26

インターハイ男子注目選手(10)木村拓郎(明成)「ハッスル&パワフルプレーで鼓舞するキャプテン」

明成のキャプテンを務める木村[写真]=小永吉陽子
スポーツライター。『月刊バスケットボール』『HOOP』編集部を経て、2002年よりフリーランスの記者に。国内だけでなく、取材フィールドは海外もカバー。日本代表・Bリーグ・Wリーグ・大学生・高校生・中学生などジャンルを問わずバスケットボールの現場を駆け回る。

7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目選手をピックアップした。

■男子注目選手(10)木村拓郎(3年/明成高校/宮城県)

 明成は今、新年度に入って下級生の台頭でチームがガラリと変貌している。198センチで3ポイントが得意の山﨑一渉、193センチでドライブが持ち味の菅野ブルースというスーパールーキーをスタメンに抜擢。192センチで大型ガードへの道を歩み始めた越田大翔(2年)の成長など、育成と勝利の両方を目指すチーム作りをスタートさせたところだ。スタメンを1、2年生で占める可能性もあるほどの成長とチーム内競争が激しい。

 そんな中でリーダーシップを期待されているのがキャプテンの木村拓郎(3年)だ。決して器用なタイプではないが、ハッスルプレーは誰にも負けない。球際に強く、リバウンドやルーズボールで粘ってチームにリズムを呼び込み、パワフルさを活かしてゴールをねじ込み、速攻でバスケットカウントを奪う。ここ1本でバスカンを決める木村の勝負強さは、昨年から試合に出ていることもあり、心強い存在だ。

「もっと戦う気持ちを出して引っ張っていきたい」と意気込む[写真]=小永吉陽子

 3年生になってからは、プレーをつなぐ」ことを覚えた。状況を見てボール運びに参加し、スムーズなゲーム展開ができるように動き回る。そんな気配りのある縁の下の力持ち的なプレーも、下級生主体のチームで求められる木村の仕事だ。

「今は下級生が多く試合に出ているのですが、3年生は試合に出ても出なくても、もっとチームを盛りあげていかなきゃいけないし、3年生は体の強さがあるので、そこを活かしてもっともっと練習で頑張ってポジションを取れるように、這い上がっていかなきゃいけない。そして自分はキャプテンなので、もっと戦う気持ちを出して引っ張っていきたい。インターハイは初戦から勢いがある相手ばかりなので、そこで引かないことが大事。一戦一戦、自分たちの力を全力で出して日本一を目指します」

 明成は成長著しい1、2年生だけのチームではない。木村を主体に3年生たちが粘り強さとリーダーシップを発揮することで、目標に近づいていけるだろう。

写真・文=小永吉陽子

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