2022.12.27

11年ぶりの決勝進出…札幌山の手の森岡ほのか、憧れの先輩たちを追いかけて日本一へ

町田瑠唯や長岡萌映子などを輩出した札幌山の手でキャプテンを務める森岡ほのか [写真]=伊藤大允
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 町田瑠唯(富士通 レッドウェーブ)をはじめ、本川紗奈生(デンソー アイリス)、長岡萌映子(ENEOS サンフラワーズ)、東藤なな子(トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)など日本代表を輩出した北の強豪が冬の日本一に王手をかけた。

 12月27日に東京体育館で行われた「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子準決勝。札幌山の手高校(北海道)は23得点8リバウンド7アシスト5スティールと攻守両面で躍動した森岡ほのかを中心に、岐阜女子高校(岐阜県)を98-68と圧倒し、2011年以来11年ぶりの決勝に駒を進めた。

 札幌山の手は前回大会、大阪薫英女学院高校(大阪府)を前に2回戦敗退。夏に行われた「令和4年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」では新型コロナウイルス感染症の影響で出場を辞退していた。

 キャプテンの森岡は「みんながツラい思いをしたので、この大会に懸ける思いは強かったです」と明かす。最初は緊張したようだが、「あの時(1年前)の悔しさを忘れていません。絶対にこの舞台に戻ってきて、絶対に勝つことを意識してきました」と、強い覚悟で冬の祭典に臨んでいる。

準決勝ではチーム最多23得点を記録 [写真]=伊藤大允

 ベスト4に入った京都精華学園高校(京都府)、東海大学付属福岡高校(福岡県)、岐阜女子はインサイドに強力な留学生をそろえるが、札幌山の手には「留学生のような大きな選手はいません」(森岡)。ただ、「その分、外からの得点や、町田瑠唯さんのように速い展開を作ることを意識してきました。平面で負けたらダメだと思っていましたし、走り負けないで最後までできたと思います」と、日本人4人目のWNBA選手になった偉大な先輩を参考に、決勝の舞台まで駆け上がった。

 1回戦から登場した同校にとって、京都精華学園との決勝は6連戦の最終試合。「ここまできたら疲れはありません」と笑みを浮かべた森岡は、アーリーエントリーでの日立ハイテク クーガーズ加入が決まっている。ウインターカップ優勝を置き土産に、Wリーグ、そして世界の舞台に羽ばたく覚悟だ。

「(OGには)町田さんをはじめ憧れの選手が多い。私も先輩たちのようにこの舞台で活躍して、今後のバスケットボール人生につなげていきたいと思います」

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