2023.07.17

京都精華3年生のディマロ ジェシカに2年生の橋本と桃井…2連覇に臨むキープレーヤーたち

京都精華のIH連覇のカギを握る(左から)ジェシカ、橋本、桃井 [写真]=奥田晃介
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

キャプテンの堀内桜花(3年)、副キャプテンの八木悠香(3年)らとともにスターターを担うディマロ ジェシカ(3年)と2年生の橋本芽依に桃井優。昨年から主力として全国大会での経験も積んだ3人は、今年のチーム浮沈のカギを握る存在だ。ここでは、3人のインターハイに向けての思いを聞いた。

取材・文=田島早苗

インサイドの要となる存在ディマロ ジェシカ「ディフェンスとリバウンドを頑張りたい」

堀内、八木とは中学時代から一緒にプレーしているジェシカ [写真]=金田慎平


 京都精華学園中学校からの同級生でチームメートである堀内、八木と息の合ったプレーを見せるディマロ ジェシカ。188センチの高さに加えて走力があり、器用さも持ち合わせているセンターだ。

「チームが一つになって、ディフェンスとリバウンドを頑張りたいです。走ることも頑張りたくて、例えばリバウンドを取ったら、すぐにガードにパスをして、走るようにしています。(昨年は)はじめて優勝することができて、うれしかったので、今年もみんなで声を出して、優勝できるように頑張ります。

[同級生に対して]堀内は、どういうときもパスができて、しんどいときもよく頑張っています。八木は、良くリバウンドを取ってくれるし、先生に指摘をされたときでも自信を持ってプレーしています。

[休みの日の過ごし方](日本人の寮生たちは)実家に帰るため、留学生だけ(寮に)残ります。そういうときは、みんなでトマトシチューやフライドライス、ベジタブルシチューなど、好きな(母国の)料理を作ります。その時間がとても楽しいです。

[京都について]山がきれいです。山に登るのが好きで、中学生のときに2回、学校の近くの山に登りました」

機動力が持ち味のシューティングガード橋本芽依「3ポイントシュートの確率を上げていきたい」

インターハイでは「自分ができることを精一杯したい」と橋本 [写真]=金田慎平

 スピードに乗ったドライブや勝負強い3ポイントシュートなど、強気なプレーを見せる橋本芽依。機動力を武器にディフェンス掻き回す、相手にとっては厄介な存在で、今年はスターターを担い、奮闘している。

「昨年、日本一という経験をさせていただき、あのうれしい感覚をまた味わいたいと思っています。

 私はチームの中でシューターを任されているので、3ポイントシュートをしっかりと決めていかないといけないと思っています。でも、まだ確率を上げられていないので、チームに貢献するためにも、インターハイまでに少しでも確率を上げていけるようにしたいです。

 中学から京都精華学園ですが、入学した当初は、試合に出るといったことは思っていなかったし、(強い)心構えのようなものがあって入ったわけではありませんでした。何も分からずに入学したような感じで、入ったときは『みんなすごいな』と思っていました。

 自分自身はそんなにスピードがあるとは思っていないですが、チーム練習で走るメニューはできるだけ全力を出して、速い状態を保つようにしています。また、どんな練習でも自分の中では全力で、さぼらずに頑張ってきたと思っています。

 3ポイントシュートが入る選手はあこがれる存在で、(京都精華学園中学&高校卒業の)筑波大学(3年)の荻田美さんは、私が中学の頃からすごいなと思ってあこがれていたし、見て勉強させていただきました。

 先生からディフェンス、ルーズ、リバウンドと3つのことをしっかりやるようにと言われてるので、インターハイでは、まずはそこを徹底して、自分ができることを精一杯したいと思います」

攻防において献身的なプレーを見せる桃井優「インターハイでは泥臭いところを頑張りたい」

桃井は「小さいことから一つひとつ徹底してチーム一丸で優勝を獲りにいきたいです」と語った [写真]=金田慎平


 京都精華学園高校に入学後、いきなりインターハイでスターターとして初の全国デビューを飾った桃井優。思い切りの良いオフェンスに粘りのディフェンスと、今年もタフなプレーでチームを盛り立てている。

「(インターハイに向けては)家に帰ってから走りに行ったり、体を動かしたりして、体力をつけるようにしています。オフェンスでこれが得意というプレーはないのですが、ジャンプシュートなど、確率はまだ低いけれど、自分ができることをもっと引き上げられたらいいなと思っています。

(昨年は)周りがすごく、私は端っこにいただけ。そもそも全国大会に出たのがはじめてで、広い体育館にとても緊張して、よく分からない感じでした。すべてが新しく、最初は『ついていけへんかな』と思ったけれど、…頑張りました(笑) 個人的には昨年は、殻を破って成長できた1年だったかなと思っています。明らかに中学と高校のレベルは違い、そこで自分がどれだけ挑戦できるかというところでは、前よりは積極的にプレーできるようになったと思います。

 私は中学時代に京都精華学園中学校とは京都府の決勝で対戦していて、ずっと〝打倒・精華〟でやってきました。でも、中学3年生で国体メンバーに選んでいただいたときに、ほとんどが先輩ではありましたが、(京都精華学園の選手たちが)優しく接してくれました。それと、京都精華学園は厳しいイメージあったけれど、(実際は)楽しそうにバスケットをしていたし、国体後に体験練習に参加したときも、同級生が仲良くしてくれて。それで、『自分の理想やな』と思い、高校から京都精華に入りました。私にとっては大きなチャレンジでした。

(インターハイでは)下手くそなりに泥臭いところを頑張ること。ディフェンスやルーズボールなど、小さいことから一つひとつ徹底してチーム一丸で優勝を獲りにいきたいです」

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