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「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」男子の優勝候補に挙げられていた開志国際高校(新潟県)がベスト4で姿を消した。
日本航空高校(山梨県)との準決勝は試合開始から0-7のランでスタート。21-23と追い上げて最初の10分間を終えたものの、第2クォーターに一時2ケタ点差まで広げられた。それでも、後半は接戦を演じ、第4クォーター開始約3分にオルワペルミ ジェラマイアをファウル4つまで追い込んだが、粘る相手に振りきられて76-88で敗戦。新体制になって初めての黒星だった。
富樫英樹コーチは「インターハイで良かったというのが本音中の本音かな」と開口一番。「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」で優勝後、2023年の新チームになってからカップ戦や交歓大会、県予選で一度も負けておらず、「嫌な感じ」がしていたという。前回大会決勝で試合終了残り5秒に逆転負けを喫した前年を例に出し、選手たちには「去年のことを思い出せ。インターハイでああいう負け方をしたけど、3年生がしっかりと立ち直ってやっただろう」と伝えたようだ。
試合ではジェラマイアに21得点29リバウンド12アシスト3スティール6ブロックを献上。インサイドの強さだけではなく、華麗なアシストも記録した相手留学生の存在は「想定外」だった。指揮官は語る。
「パスがうまいことに驚きました。それ(パス)をほかの選手がゴール下でよく決めていました。ゴール下で何点も取られてはダメですよね。勝ち目がないなという感じ。留学生でパスがうまい選手はあまりいないじゃないですか。パスを出せて、シュートも決められて、リバウンドも取っていましたから、ちょっとビックリでした」
第4クォーターはシーソーゲームに持ち込んだが、澤田竜馬は「流れに乗れなかったのが負けた原因」と分析。55個奪われたリバウンド、12個を数えたターンオーバーも敗因として挙げた。
チームとして相手のゾーンディフェンスに苦戦し、第1クォーターからリズムに乗りきれず。澤田自身は試合をとおして11本の3ポイントシュートを放ちながら、成功は1本のみだった。
「あれだけ打って1本しか決められず、本当に悔しかったです。初戦から3ポイントが入っていなくて、打ち続けたのですが、そこを調節できなかったのがダメでした。練習して、冬に向けて頑張りたいと思います」
「ウインターカップが勝負」(富樫コーチ)。敗戦という経験を大きな糧に、冬の日本一を目指してチーム強化を図っていく。