8月22日、インドネシアのジャカルタで行われた「第18回アジア競技大会(夏季大会)」の予選ラウンド最終戦にて、男子日本代表が香港と対戦。同大会中に不祥事を起こした永吉佑也(京都ハンナリーズ)、橋本拓哉(大阪エヴェッサ)、佐藤卓磨(滋賀レイクスターズ)、今村佳太(新潟アルビレックスBB)の4選手を欠きながらも、最終スコア88-82で勝利を収めた。
今大会で太田敦也 (三遠ネオフェニックス)とともにキャプテンを務める辻直人(川崎ブレイブサンダース)は、試合後のインタビューにて「状況が状況なので、何としても勝たないといけないという思いがありました」と試合前の心境を明かした。続けて「こうやって試合をさせていただいたことに対する感謝の気持ちも全員が持っていた。その気持ちをコートで表現しようと全力で戦うことができたと思います」とチームを評した。
若手選手主体でアジア大会に臨んでいる男子日本代表。辻は自身のプレータイムを確保するとともに「若手選手ともコミュニケーションをとって、一人ひとりがやりやすいように環境づくりを意識している」という。不祥事後はエルマン・マンドーレヘッドコーチ代行を中心に「本当に苦しい状況にはあるけど、選手とスタッフが一丸となって全力で戦おう」と香港戦に照準を合わせたものの、「いつもの試合に臨む感覚とは全く違う状況だった」。
「簡単なミスであったり、逆に気負いすぎて空回りしてしまったり、普段ではあまりないようなミスがあった」と内容には満足していないが、困難を乗り越え8名でつかんだ大きな1勝は、きっと日本を決勝トーナメント進出へ導いてくれるはずだ。