8月28日、インドネシアのジャカルタで行われた「第18回アジア競技大会(夏季大会)」の男子バスケットボール競技の5-8位決定戦。日本代表はフィリピン代表に80-113と33点差をつけられて大敗した。
この試合でスターティングファイブに名を連ね、熊谷尚也(大阪エヴェッサ)の約34分間に次ぐ、約30分間コートに立ち続けた21歳の中村太地(法政大学)。チームトップの計16得点をマークしたが、試合後のインタビューでは「前半、僕は調子が良かったんですけど、後半、相手のガード陣が強いプレッシャーをかけてきてから存在感を示せず、自分のやれることを出せなくなってしまったことが敗因だと思っています」と自分を責めた。その一方で「それだけ自分がキープレーヤーとして見られていると思ったので、この強いディフェンスの中でプレーが通用したら、これからはどんなディフェンスの中でもやれると思いました」とも話し、向上心をのぞかせた。
また、計22得点を奪われたNBA選手のジョーダン・クラークソン(クリーブランド・キャバリアーズ)とのマッチアップについても振り返り、「マッチアップして止められる自信は全くなかったです。動きとか、キレが全然違い今まで対戦した中ではこんなにすごい選手はいませんでした」素直に述べ、「クラークソンのいるフィリピンとできたことはすごくいい経験ができたと思うし、やっていてすごく楽しかった」とポジティブに捉えた。
フィリピンに敗れた日本は、31日の7-8位決定戦でインドネシアと対戦する。中村は今大会最終戦へ向け「もっとアグレッシブに、もっとギアを上げていけるようにやりたい。今日はディフェンスができていなかったので、もっとディフェンスからブレイクを出すことを意識したい」と意気込んだ。