2021.02.21
8月26日、インドネシアのジャカルタで「第18回アジア競技大会(夏季大会)」の3人制バスケットボール競技の決勝トーナメント準々決勝が開催。杉本天昇(日本大学2年)をケガで欠き、松脇圭志(日本大 3年)、荒川颯(拓殖大学 3年)、宮越康槙(拓殖大 4年)の3人で試合に臨んだ男子日本代表は、タイ代表に13-21で敗れた。
ベスト8敗退は決まったものの、予選ラウンド4試合すべてでノックアウト勝利を収めた日本。また、平均得点では他国を圧倒し1位に輝いた。この結果を長谷川誠アドバイザーコーチは、自身が選手たちに交じってピックアップゲームに参加した経験からだと話す。実際にディフェンスをすることで「2点の威力」を肌で感じ、パス回しから積極的に2点を狙うスタイルで戦うことに決め、男子チームにはこの戦術がフィットした。しかし、最後の試合となったタイ戦では「2点に持っていくまでの段階で楽をしようとしてしまった」と敗因を振り返り、「欲を言えば4人ベストな状態で戦いたかった」と戦力ダウンを悔やんだ。
一方、日本代表として戦った若き選手たちも慣れない3人制ながら手応えを感じたようだ。シリア戦で17得点をマークし、大会をとおしてエースとして活躍した松脇は「日の丸を背負う重要性を感じた。東京五輪でリベンジしたい」と口にし、荒川も「フィジカルの強さ、ディフェンスの激しさ、パス回しからのノーマークの作り方と学ぶことが多かった。5人制でも活かしていきたい」と大会を振り返った。今後も「まだ学生で伸びしろがある」(長谷川コーチ)彼らの活躍に期待したい。
「今大会が3人制の第一歩。今後、大学生やBリーガーが3人制にトライしようと思ってくれればうれしい」(長谷川コーチ)。2年後に控えた東京2020オリンピックに向け、今大会が3人制バスケのさらなる発展のきっかけになるかもしれない。
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