2018.11.29

第5回『スナック 籠球』オープン! 中川聴乃氏と男子代表のホーム2連戦を語り尽くす

28日に弊社主催イベント『スナック 籠球』が開催された
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 11月28日、バスケットボールキングのファンイベント『スナック 籠球』が開催された。 同イベントの第5回目は「W杯予選直前!男子日本代表を語り尽くす!」がテーマ。同媒体編集部の小沼克年と、ゲストとして参加してくれた中川聴乃氏を中心にトークを展開した。

 まずはスポーツ解説者やリポーター、コメンテーターとして幅広く活躍する中川氏が、「入団1年目からケガをしちゃって……」、「引退してから半年くらいは普通のお仕事につきました」など、選手時代から現在の活動に至るまでの経緯や思い出を赤裸々に語ってくれた。Bリーグの解説をはじめ、ホームでの男子日本代表ではコートサイドリポートを務めている中川氏は、リポートする際のポイントも教えてくれた。

「コートサイドで私が伝えたいなと思うところは、やっぱりゴール下の接触プレーとかその臨場感をうまく引きだせるようなコートサイド解説をやりたいなというところ。あとはメインで河内(敏光)さんがやられてるので、そこの邪魔をぜず補えるように心がけをしていますね」

「解説の時に1番伝えたいと思うところは、やっぱり流れの部分。このポイントで流れがこう変わった、今から流れが変わるとか、タイムアウト後どう変わるとかの変化を話したいなと思って解説をしています。私が思うバスケットの楽しいところって流れが変わる瞬間なんですよ。でも試合中に流れが変わる瞬間ってあまりないんですね。多分1回か2回……。だからなかなか難しくてすごい話しづらいんですけど、そういう部分もうまく伝えて、なおかつ視聴者の方々がわかりやすくコメントできたらなと思っています」

 コートサイドリポートでは、時に選手たちがいるベンチまで近づいて状況を伝える。中川氏は独特の緊張感が伝わってくると話し、「今行っていいのかなと思いますけど、こっちも仕事なので聞かなきゃいけない。申し訳ないですけどトレーナーさんとか選手の間から顔を出しています(笑)」と、現場での複雑な心境を明かした。

日本代表についてだけでなく、解説者として大切にしていることなども話してくれた

 イベントの中盤になると、話はいよいよ30日から富山市総合体育館で開催される「FIBA バスケットボールワールドカップ 2019 アジア地区 2次予選(Window5)」について展開。参加者の中では3名の方が現地観戦するという。中川氏は30日に対戦するカタール代表について「予選では初対戦ですね。ヘッドコーチが代わっているので、どうなるかわからない」と話したが、「フィジカルが非常に強い。だけどスピードがあるような感じではないので、富樫(勇樹)選手とかがフロントコートからディフェンスでプレッシャーをかければ相手は嫌がると思う。私はディフェンスが重要になるんじゃないかなと思ってます」と自身の見解を述べた。3日に対戦するカザフスタン代表については、より警戒を強めている。「強いと思います。前回勝ってますけど、そう簡単にはシュートを打たせてもらえないのかなって。ディフェンスがいいので、簡単に2連勝という感じではないと思います」。

 また、参加したファンからはオーストラリアのブリスベン・ブレッツへ移籍後、プレータイムが急激に減っている比江島慎を心配する声が挙がったが、「全然問題ないです!」(中川氏)と一蹴。「今まで積みあげてきたものがあるし、練習はしっかりできています。私も長くケガしている時期がありましたけどセンスやプレーの質はそんなにすぐ落ちないです。心配なのは体力面くらいですね」と、説得力のある言葉でファンを安心させた。

 終盤には、すでに富山入りしている同媒体編集長の入江美紀雄からとれたての現地情報も伝えられ、参加者は一足先に男子代表の耳寄り情報を手に入れた。試合前日に発表される「最終メンバー12名は誰だ?」というテーマにも発展し、「安藤(周人)を入れてほしい!」、「アキ(チェンバース)はどう?」、「古川(孝敏)は入りそう」など、様々な意見が飛び交った。

中川氏は今回のホーム2連戦でもコートサイドリポートを務める

 中川氏を中心に様々な意見やエピソードが繰り広げられたバスケ好きのバスケ好きによるバスケ好きのための濃縮された時間は、予定していた90分では収まらず約2時間を過ぎたところで惜しまれつつ閉店。参加者たちが終始目を輝かせながら、中川氏と交流を図っていた様子がなんとも印象的であった。

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