2023.02.17

代表合宿で“プロとの差”を実感する金近廉「初めてトップ選手とやる機会をもらえた」

オンライン会見を行った東海大学2年生の金近[写真提供]=日本バスケットボール協会
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 2月17日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window6に向けた男子日本代表の直前合宿に参加している金近廉(東海大学)がオンライン会見を行った。

 6日から10日にかけて開催されたディベロップメントキャンプに参加した金近は、市川真人(白鷗大学)、小川敦也(筑波大学/宇都宮ブレックス)、川島悠翔(福岡大学附属大濠高校)とともに、A代表合宿への追加招集という貴重な切符を勝ち取った。

「先週のキャンプで自分としても手応えがあったのですが、合宿終わりにトム(・ホーバスヘッドコーチ)さんから『来週も来てほしい』と言われ、初めてプロのトップ選手とプレーする機会をもらいました。自分よりも理解度が高い選手がたくさんいて、このチームにもっとアジャストしないといけないので、まずはオフェンスシステムやディフェンスの考え方を理解することを目標にしています」

 現在東海大の2年生で196センチ87キロのスモールフォワードである金近は、「(ロスターに)選ばれたとしたら初めてA代表として戦うことになるんですけど、今までのアンダーカテゴリーとは違った緊張感や責任が伴ってくると思うので、残りの時間でしっかり準備して最高のパフォーマンスをしたいと思います」と意気込みを語る。

 また、これまでは「特別指定選手でもなかったので、Bリーグのトップレベルをあまり分かっていない状態で、自分がどのレベルにいるのか、どういう選手と比べられてるのかを理解しないままプレーしていました」と語る金近だが、「対人じゃない確認練習でもフィニッシュは落とさないですし、動きも全員がお互いを理解してスムーズにやっています。A代表の人たちはみんなコート上でアイコンタクトや意思表示もしてくれて、初めてやる僕たちもやりやすいですし、やっぱりプロとの差を感じます」と話し、すでにこれまでにない経験を積むことができているようだ。

金近は同じくウイングポジションの安藤周人などのプレーを参考にしていると語る[写真提供]=日本バスケットボール協会

 さらに、「全員見てきた人たちなので、一緒にプレーしてるだけで今は楽しいです」と素直な心境を語りつつ、「同じポジションの比江島慎(宇都宮)さんや安藤周人アルバルク東京)さんは、すごく精度が高いプレーをいつでもしているので、どんな練習のときでも気にしながらプレーを見て、いいところを盗んでいきたいなと思っています」と自身の成長へ貪欲な姿勢も見せた。

 3ポイントを武器とする金近は「シューターの役割を担ってほしい」とホーバスHCから言われているようで、「代表に足りないのは、身長が高くてディフェンスができて3ポイントが打てる選手だと言われたので、そこをイメージしながらやっています」と明確な選手像を持って練習に取り組んでいる。

 高崎アリーナで23日にイラン代表、26日にバーレーン代表と対戦するが、金近は「もし選ばれて試合ができたら、自分の中でもっと目標やイメージが明確になると思います。今は先のことは考える余裕はないので、この合宿でとにかくアピールして、今後の代表活動やキャリアにつなげていけたらなと思います」と力強く語った。

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