3月23日、B1リーグ第27節の千葉ジェッツ戦に出場したアルバルク東京のテーブス海が試合後にメディア対応し、20日に決まった「パリ2024オリンピック競技大会」の組み合わせについて感想を述べた。

　昨夏のFIBAワールドカップ2023で出場国中、アジア1位になりパリオリンピックへの出場権を獲得した日本代表（FIBAランキング26位）は、同大会を初めて制したドイツ（同3位）、開催国のフランス（同9位）、そして、FIBAオリンピック世界最終予選（OQT）ラトビア会場の勝者と同組になることが決定した。ドイツとはワールドカップの予選ラウンドの初戦で戦ったチームであり、フランスはワールカップや東京オリンピック前の強化試合で相まみえた経験がある。

　テーブスは「自分はまず（日本代表の）メンバーに残れるように必死にやっていきたい」と前置きをしつつ、「結構うれしいですね。代表チームとしてベスト8を目指している中で、組み合わせ的には良かったのかなと思います。だからと言ってフランスとドイツは強豪なので、ただ自分たちが目指しているところに行くには、そういうチームを倒さないといけないので、ものすごく楽しみです」と、パリオリンピックの組み合わせを前向きに捉えているようだ。

フランスとドイツの実力を認めつつも、組み合わせをポジティブに受け止めたテーブス[写真]＝伊藤大允

「僕は強化試合でのフランス戦と、ワールドカップでのドイツ戦に出れていないので、メンバーに入ったら初対戦となります。デニス・シュルーダー選手（ドイツ）やナンド・デ・コロ選手（フランス）だったりとマッチアップできたらなと思います」

　昨年のワールドカップでは、惜しくも最終ロスターに残ることができなかったテーブス。「どれくらい自分のプレーが通用するのか」と、世界レベルの選手との対戦を熱望しているようで、「僕はアメリカで高校・大学とやって、NBAに行った選手とも対戦してもらったのですが、やはりそういうときこそすごく燃えるというか、いつも出ないような力が出たりするので、すごい楽しみですね」と心境を明かした。

　トム・ホーバスヘッドコーチはパリオリンピックでの目標を「ベスト8」と設定しており、「ホーバスさんも練習でドイツやフランスのスカウティングを徹底的にやると思うので、オリンピックまでにそこを準備していきたい」と意気込んだテーブスは、「本当に次こそメンバーに残れるように」と代表選出への素直な思いを語った。

　なお、パリ2024オリンピックバスケットボール競技は、7月27日から8月4日にかけて開催。各グループの上位2チームに加え、3位チームのうち上位2チームを含めた合計8チームが準々決勝に進出する。

■「パリ2024オリンピック競技大会」男子 組み合わせ

・グループA
OQT（スペイン会場）、オーストラリア、カナダ、OQT（ギリシャ）、

・グループB
ドイツ、OQT（ラトビア会場）、フランス、日本

・グループC
アメリカ、セルビア、OQT（プエルトリコ会場）、南スーダン