2018.12.17

インカレ女子は東京医療保健大が連覇達成、決勝で愛知学泉大を9点差で退ける

第70回全日本大学バスケットボール選手権記念大会(インカレ)で優勝した東京医療保健大学[写真]=小沼克年
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 12月15日、大田区総合体育館にて「第70回全日本大学バスケットボール選手権記念大会(インカレ)」の女子決勝戦が行われ、東京医療保健大学が愛知学泉大学を最終スコア85-76で退け大会2連覇を達成した。

 第1クォーター、東京医療保健大は序盤から最優秀選手賞に選ばれた永田萌絵(3年)が積極的にドライブで仕掛けると、岡田英里の3ポイント、パレイ ノリコ(1年)のバスケットカウントも飛びだしリードを奪う。中盤からは、相手にタフショットを打たせる強度なディフェンスで失点を防ぎ、24-12で最初の10分間を終えた。

 第2クォーターに入るとアイメレク モニィーク(4年)、石原柚香(1年)の3ポイントなどで愛知学泉大が一時逆転。司令塔の平野実月(2年)もビハインドパスなどで好機を演出し、残り2分を切った時点で37-40とした。それでも、終盤は東京医療保健大が速い展開で盛り返し、45-40で前半を終えた。

愛知学泉大は平野実月(2年)を中心に攻撃を展開[写真]=小沼克年

 第2クォーターで計28失点を喫した東京医療保健大。しかし、ハーフタイムで「今まで自分たちのやってきたことを確認してリバウンド勝負、流れをつかんでいくためにディフェンスからプレーしていこう」という恩塚亨監督の指示に選手たちが応え、第3クォーターは23-17で制した。

 11点差で迎えた第4クォーター、ここまでチームをけん引してきた永田が、開始1分51秒で4ファウルに追いこまれる。だが、「ベンチに下げようか迷ったが、永田の顔を見てやってくれるんじゃないかと思った」(恩塚監督)、「最後までコートに立つことが責任だと思いました」(永田)と両者の思いが重なり引き続きコートへ。すると、永田、平末明日香(3年)、若原愛美(4年)の得点で2ケタリードをキープ。愛知学泉大もモニィークを中心に意地を見せたが、東京医療保健大は藤本愛妃(3年)の連続得点などで相手の追いあげを振りきり、9点差で勝利を手にした。

永田は計20得点11リバウンドを挙げ攻守でチームを引っ張った[写真]=小沼克年

 敗れた愛知学泉大の木村功監督は、勝敗のポイントに第3クォーターを挙げ、「押しあげる予定が、ディフェンスの足が止まってしまった。相手の攻撃もわかっていたけど、同じところを繰り返しやられてしまいました。75点以内に抑えるつもりだったけどちょっと取られすぎ。全てが後手に回ってしまったのが敗因」と唇をかんだ。

 今シーズン、東京医療保健大は1、2年生のみで戦う新人戦こそ優勝したものの、主力の岡田、藤本のケガもあり、春のトーナメントは5位、リーグ戦は3位で終了。9月からのリーグ戦に至っては約1カ月間、「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2018」を戦う女子日本代表に同行していた恩塚監督がチームを離れていた。チームの歯車が噛み合わない中、スターティングファイブ唯一の4年生でキャプテンを務める若原は「恩塚さんがいらっしゃらない時やケガ人が出た時でもチームメートに声をかけ続けること、仲間を信じてやることはすごい意識してやってきました」と振り返る。これに対し指揮官は「僕が不在の間でも選手たちはがんばってくれていました。スタッフも優秀で、よくコミニケーションをとって、私の考えを共有してコーチング、サポートをしてくれました」と選手、スタッフを称えた。

今季は代表活動もある中、チームもインカレ連覇へ導いた恩塚監督[写真]=小沼克年

 数々の苦難をチーム全員で乗り越えてつかんだインカレ連覇は、女子では2001年から日本大育大学が3連覇を成し遂げた時以来の快挙。来シーズンも今回の主力メンバーが残る東京医療保健大の3連覇は、視界良好と言えるだろう。

取材・文=小沼克年