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競泳男子で五輪4大会連続出場を果たし、銀1個、銅3個のメダルを獲得して、現在はスポーツジャーナリストとして活躍する松田丈志さんが、WOWOWのスーパーサタデーLIVE!「インディアナ・ペイサーズ対クリーブランド・キャバリアーズ」の試合にゲスト出演しました。NBAの魅力、NBAオールスター2018の注目ポイントやあの“名言”が生まれた想いについてもたっぷりと話してくれました。
素材提供=WOWOW
――NBAの魅力と好きになったきっかけを教えてください。2008年北京五輪でジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)と記念撮影をしていましたが、その時からNBAファンでしたか?
松田 NBAを知ったきっかけはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)です。子どもの時からスーパースターでした。当時は、ブルズとロサンゼルス・レイカーズが二強でしたね。その時代からNBAというものは知っていました。(試合は観戦しませんでしたが)北京五輪の時に間近で選手を見たのが初めてです。ロサンゼルスにトレーニングで行った時は、ステープルズ・センターで観戦しました。(NBAにハマったきっかけは)選手の身体能力の高さです。見ていて気持ちいいです。当時で言えば、ジョーダンがフリースローラインあたりからダンクシュートするのが、どうしたらあのようなことができるのかと思っていました。
――ジョーダンからNBAにのめり込んだということですが、現在の好きなチームと選手は誰ですか?
松田 注目しているのは、ゴールデンステート・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズです。選手では、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)とレブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)。それと、ケビン・デュラント(ウォリアーズ)です。
――2月にNBAオールスター2018が行われますが、今年からオールスター選手の選出方法が変わり、レブロンとカリーがそれぞれ出場選手を指名しました。オールスターで注目しているのはどんなところですか?
松田 レブロンが、デュラントを選んだのは意外でした。でも、それがレブロンの懐の深さですね。今年から選出方法が変わって、ゲーム自体がどのようになるのか楽しみです。普段では見られない選手同士の連携が楽しみですし、前夜祭での超絶プレーに注目しています。
――前夜祭では、ダンクコンテスト、3ポイントコンテスト、スキルズチャレンジが行われます。バスケのどんなプレーが一番好きですか?
松田 ダンクは迫力があって好きですけど、どちらかというと職人技が好きで、緊迫した場面での外からの3ポイントシュートのほうが好きですね。ダンクももちろんそうなのですが、3ポイントシュートは努力の結晶みたいなイメージがあるので好きです。
――NBAはチーム競技、水泳は個人競技のイメージがありますが、2つの競技で通じる部分はありますか?
松田 水泳も個人競技ですが、今の日本代表チームではチームとして挑む意識が非常に強いです。強いチームとそうでないチームの違いは(バスケと)共通点があると思います。強いチームというのは絶対的なエースがいるというのもあるのですが、その選手がチームに対してどれだけ献身的かということでチームの雰囲気は大きく変わります。水泳も同じで、年長の選手、キャプテンやエースの選手がある意味チームの中で自己犠牲を積極的にやって全体のために思っている行動ができるかどうかで変わってくるので、共通点があると思います。
――ロンドン五輪で生まれた「(北島康介さんを)手ぶらで帰らせるわけにはいかないと思いました」の名言はその想いから生まれたのですね?
松田 はい、そうですね。リーダーシップが強かったですし、康介さんのためにという想いをみんなが持っていました。キャバリアーズで言えば、レブロンがキングですが、そのキングが献身的なプレーをすることで、他の選手がレブロンのためにという想いが出てくると思います。それでお互いが高まってくると思います。ただ、今年のキャバリアーズはまだその部分がうまく出ていないかもしれませんが……。
――NBAはオールスターブレークが近づき、プレーオフに向けた争いが熾烈になってきます。後半の注目チームはありますか?
松田 イースタンは、インディアナ・ペイサーズです。今でいうと、ビクター・オラディポが絶対的エースになっていますが、スターぞろいではないチームなので、どこまで順位をあげてくるか注目しています。ウエスタンは、好きなチームでもあるサンアントニオ・スパーズです。
――最後にこれからNBAを見ようとしている方へメッセージをお願いします。
松田 日本にはNBA好きな人が多いと思っています。日本のバスケのレベルがもっともっと上がってほしいと思っていますので、厳しい目線で日本のバスケも見てもらいたいです。日本のバスケとNBAの実力差は大きいですが、少しでもその距離が縮まってほしいと思っています。日本のバスケ界がもっともっと盛り上がってほしいですね。