2018.03.09
2月19日(現地時間18日)に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。
■TEAMステフィン選手紹介③
ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステート・ウォリアーズ)
フォワード/201センチ/104キロ/キャリア6年目
<NBAにおける主な記録・功績>
優勝(ゴールデンステート・ウォリアーズ):2回(2015,17)
最優秀ディフェンシブプレーヤー賞:1回(2017)
オールNBAディフェンシブファーストチーム:3回(2015,16,17)
オールNBAセカンドチーム選出:1回(2016)
オールNBAサードチーム選出:1回(2017)
オールスター選出:3回(2016,17,18)
スティール王:1回(2017)
<2017-18シーズン 個人成績>
平均32.5分11.3得点7.9リバウンド7.3アシスト1.3スティール1.3ブロック
※1月31日(現地時間30日)終了時点
リーグきっての“献身的な万能戦士”はNBAでもユニークな存在
優勝2回、オールNBAディフェンシブファーストチーム3度選出など、グリーンの功績を見ていると、鳴り物入りのスター選手と思う方もいるだろう。しかし、2012年のドラフト当時のグリーンは、スモールフォワードとしては動きが遅く、パワーフォワードとしてはサイズ不足という“Tweener(トゥイナー。どっちつかず)”という評価で、2巡目全体35位指名だった。しかし、当時の指揮官マーク・ジャクソンは、「こいつはとんでもない選手になるかもしれないぞ」と、グリーンの能力に惹かれていったという。
3ポイントシュートも決めることのできるシュート力、ガードからセンターまでガード可能なディフェンス力、司令塔役を任せられるほどのパス能力など、リーグ史上かつていなかったかのような多彩なスキルを持つ選手として、徐々に活躍の場を増やしていった。グリーンが知名度を一気に高めたのは、2014年のプレーオフだろう。先発センターのアンドリュー・ボーガット(現未所属)をケガで欠いて臨んだロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンド。第4戦から先発に昇格したグリーンは、ブレイク・グリフィン(現デトロイト・ピストンズ)と攻防両面で対等に渡り合い、献身的なプレーで自身の価値を高めていった。これを機に先発へと定着し、ディフェンディング・チャンピオンであるウォリアーズにとって不可欠な選手となっていった。
また、相手にどう思われようと決して恐れないグリーンは、今年のオールスターでリザーブ選出されると「ステフ(カリー)から最初に指名されなきゃトレード要求だな」とジョークを発し、ジョン・ウォール(ワシントン・ウィザーズ)の欠場が決まると「ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)を選出すべき。リーグ2番目のチーム(セルティックス)におけるベストディフェンダーだからだ」と自身の考えを述べるなど、ユニークな発言で盛り上げている。そういった行動が前面に出てしまい問題視されることもあるが、この男にはそれを補って余りあるプレー面のインパクトがあり、リーグきってのユニークな選手と言っても過言ではない。
<オールスターモーメント>
スキルズチャレンジだけでなく即興イベントにも対応
オールスター本戦には2016年から2年連続で出場。昨年は2得点7リバウンド6アシスト3スティールとマルチな活躍。16年にはスキルズチャレンジにも出場し、3ポイントコンテストが始まるまでの間、コメディアンのケビン・ハートとトークを展開し、即興の3ポイントコンテストまで行うなどファンを楽しませた。
<今年のオールスターにおける注目点>
対戦相手となったデュラントへのガード、エンビードとのやり取りが楽しみ
チームメートのステフィン・カリーやクレイ・トンプソンとは流麗なボールムーブを見せるだろう。今回相手チームとなったケビン・デュラントに対しては、グリーンがどんな仕掛けをするのか楽しみ。また、おしゃべり好きで、感情をストレートに表現するグリーンに対して期待してしまうのは、今回チームメートとなったジョエル・エンビードとの連係か。コート内外を問わず、選手やファンを楽しませてくれそうな気がしてならない。
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