2018.02.13

【NBA】ダニー・エインジGMが選んだポール・ピアースのセルティックス時代のベスト・モーメントとは?

ピアースが着用した34番は、セルティックスの永久欠番となった[写真]=Getty Images
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 2月12日(現地時間11日)、ボストン・セルティックスのホームアリーナ、TDガーデンにて、昨季限りで現役を引退したポール・ピアース(元セルティックスほか)の永久欠番セレモニーが行われた。

 複数の現地メディアに囲まれたピアースは、「これは本当に特別なこと。もし私がバスケットボール殿堂入りできなくとも、セルティックスの永久欠番として(着用した34番が)飾られるなら十分すぎる栄誉です」と喜びを語った。

 1998年にドラフト指名されてから15シーズンをセルティックスでプレーしたピアースは、2008年にフランチャイズ史上17度目となるチャンピオンシップを獲得するなど、ボストンで数多くの記録を残したレジェンド。

 セレモニーには優勝時のメンバーであるケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)やラジョン・ロンド(ニューオリンズ・ペリカンズ)、指揮官のドク・リバースHC(現ロサンゼルス・クリッパーズ)らが集結し、大エースを祝福した。

 ピアースがボストンで成し遂げてきた記録やハイライトシーンは多々ある中、現在もセルティックスのGMを務めるダニー・エインジが選んだピアースのベスト・モーメントを紹介したい。

 現地メディア『New England Sports Network』によると、エインジは2008年のプレーオフ。イースタン・カンファレンス・セミファイナル最終戦のシーンを挙げたという。

 「セルティックスのキャリアにおいてピアースが見せたプレーでお気に入りの瞬間について聞いたところ、彼(エインジGM)はクリーブランド・キャバリアーズとの最終戦のジャンプボールだと答えてくれたよ」とニコラス・ゴス記者が伝えていた。

 07年にイーストを制したキャブスは、レブロン・ジェームズを中心にセルティックスに立ち向かった。3勝3敗で迎えた第7戦は、レブロンとピアースがチームの命運を背負い、すばらしいスコアリングショーを見せた。

レブロン(右)との激しいマッチアップは大きな話題を呼んだ[写真]=Getty Images

 この試合、ピアースは41得点、レブロンはそれをさらに上回る45得点をマークし、激しいスコアリングの応酬となった。そんな中、第4クォーター残り1分、セルティックス3点リードの場面でジャンプボールがレフェリーからコールされた。ジャンパーはセルティックスが203センチのジェームズ・ポージー(元デンバー・ナゲッツほか)、キャブスは221センチのジドルナス・イルガウスカス(元キャブスほか)。高さから言えばキャブス有利という展開だったが、ピアースはイルガウスカスがティップしたボールに反応し、ティップした後に見事ボールを奪い、タイムアウトを要求。

 3点差で残り1分という緊迫した展開の中、エースのピアースがルーズボールを奪うという、見事なハッスルプレーだった。自身が挙げた41得点という数字が際立つ試合ではあったものの、エインジGMが選んだジャンプボールは、勝利に不可欠なものだったのである。

タイムアウト要求後、雄叫びをあげたピアース。“セルティック・プライド”を体現していた[写真]=Getty Images

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