5チームが5連勝以上を記録中
3月7日(現地時間6日)、NBAでは8試合が行われたのだが、現時点でNBAでは5連勝以上しているチームが5つもある。
まずはイースタン・カンファレンス首位のトロント・ラプターズ。ラプターズはイースト唯一ながら5連勝を記録しており、2位のボストン・セルティックスとのゲーム差を2.0まで広げた。
残りの4チームはすべてウエスタン・カンファレンスのチーム。まずはディフェンディング・チャンピオンのゴールデンステート・ウォリアーズの6連勝、続いてポートランド・トレイルブレイザーズの8連勝、さらにニューオリンズ・ペリカンズが9連勝をマークしている。
そしてトップはヒューストン・ロケッツ。アウェーでオクラホマシティ・サンダーを下して16連勝を達成。これはセルティックスと並ぶ今季最長記録となり、フランチャイズ史上2番目となる連勝記録となった。
ここでは、選手がコート上で残す得失点差を表したRPM(Real Plus-Minus)ランキングの上位10選手を見ていきたい。はたして、コート上で最も所属チームにプラスをもたらしている選手は誰なのか?
※データは3月6日(同5日)終了時点
■RPMランキングTOP10
1.クリス・ポール(ヒューストン・ロケッツ):7.04
2.ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ):6.90
3.ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ):5.90
4.ジミー・バトラー(ミネソタ・ティンバーウルブズ):5.81
5.ビクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ):5.44
6.オットー・ポーターJr.(ワシントン・ウィザーズ):5.30
7.ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ):5.14
8.デマーカス・カズンズ(ニューオリンズ・ペリカンズ):4.91
9.タイアス・ジョーンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ):4.89
10.ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス):4.88
オフェンス面の破壊力が印象的なトップ3とバランス型のオラディポ
現在16連勝と絶好調のロケッツをリードするポールとハーデンがトップ2にランクイン。リーグトップの50勝13敗を記録するロケッツで、この2選手が大きく貢献していることがわかる。続いて3位に入ったのは、ロケッツと0.5ゲーム差でリーグ2位のウォリアーズをけん引するカリー。上位3選手は、どちらかというとオフェンス面のインパクトが強い。
一方、オラディポは攻防両面においてペイサーズの躍進に不可欠な存在となり、上位に入った。ウルブズが現在2連敗で成績を落としているのは、4位のバトラー不在が響いているのだろう。その中で、9位に入ったジョーンズの奮闘は称賛したい。また、ランキングにあるとおり、必ずしもリーグトップレベルの成績を残すチームの選手だけではないというのが面白いところ。
だが、このランキングで興味深いのは、オフェンスとディフェンスに分けて、どの選手が最も貢献しているのかをチェックすることができる点にある。そこで、オフェンス面(ORPM)、ディフェンス面(DRPM)、それぞれの上位5選手を見てみよう。
■ORPMランキングTOP5
1.ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ):7.47
2.ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ):7.08
3.クリス・ポール(ヒューストン・ロケッツ):5.31
4.レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ):4.87
5.デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ):4.69
ハーデンとカリーが他を圧倒!
1位のハーデンと2位のカリーが3位以下に大差を付けた。とはいえ、4位のレブロンは平均得点でリーグ4位タイ、アシストではリーグ2位に入る好調ぶり。リラードは3月6日(同5日)のロサンゼルス・レイカーズ戦、第4クォーターだけで挙げた19得点を含む39得点、3月7日(同6日)のニューヨーク・ニックス戦では8本の3ポイントシュートを含む37得点と連日大暴れを見せている。
■DRPMランキングTOP5
1.ルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ):5.10
2.デイビッド・ウェスト(ゴールデンステート・ウォリアーズ):4.82
3.アンドレ・ロバーソン(オクラホマシティ・サンダー):4.59
4.ハッサン・ホワイトサイド(マイアミ・ヒート):3.97
5.アーロン・ベインズ(ボストン・セルティックス):3.71
ゴベアを筆頭にビッグマンがランクイン
リング下で抜群の存在感を発揮するゴベアとホワイトサイド、限られた時間帯ながらもディフェンス面で奮闘するウェストとベインズが上位に君臨する中、スイングマンのロバーソンが3位に割って入った。1月下旬に左ひざ膝蓋腱断裂のため今季絶望となったものの、ロバーソンの貢献度はきわめて高かったと言える。