ハッスルプレーも果敢にこなす大ベテラン
1998-99シーズンから2001-02シーズンまでをイタリアでプレー。02-03シーズンからサンアントニオ・スパーズ一筋でNBAキャリア一筋16シーズン目をプレーするマヌ・ジノビリ。
40歳となった現在も、ジノビリはコート上で効果的な働きを見せている。“ジノビリ・ステップ”とも称される変幻自在のステップワーク、勝負強いショット、針の穴に糸を通すように正確無比なパスさばき、知識と経験を見事に融合させた巧みなディフェンスなど、強豪スパーズにおいて、今季も多くの勝利に貢献してきた。
年を重ねたことで、スピードやクイックネスは衰えてしまった。それでも、ジノビリはルーズボールやテイクチャージなど、ハッスルプレーも果敢にこなし、ベンチからチームを鼓舞し続けている。
最大の理由に妻の存在を挙げたジノビリ
コートを離れると、英語、スペイン語、イタリア語を操り、あらゆるジャンルの音楽を楽しむ(一番好きなのはラテン系)というジノビリだが、現役を長く続ける理由とは何なのだろうか?
ジノビリはスパーズでプレーしたキャリア15年で、優勝4回、最優秀シックスマン賞(08年)、オールスター選出2度(05、11年)、オールNBAサードチームには2度(08、11年)選ばれてきた。
幼い頃のアイドル、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と同じ優勝回数(6回)を目指しているのか。スパーズから「引退しないでくれ」と懇願されているのか。あるいは、若手の成長を見届けたいからなのだろうか。40歳となったこの男にとって、現役でプレーできる時間は確実に短くなってきている。
3月30日(現地時間29日)、ワシントンD.C.で、ジノビリは現地メディア『TMZ Sports』にこんなことを語っていた。
「私が40歳になった今でもプレーできているのは妻(マリアネラ)のお陰だ。どんな時であろうと、彼女は私をサポートしてくれるから、キャリアを伸ばしてくれているのさ」。
ジノビリが現役を続けることができる最大の理由は、愛する奥さんのサポートのようだ。昨夏も、ジノビリは奥さんや子どもたちと旅行に行き、楽しんでいる様子を自身のインスタグラム(@manuginobili)にアップしていた。それらの写真は、ジノビリ自身のバスケットボールキャリアにおいて、とても重要な部分を占めていることが十分伝わるものだった。