ウォールとビールで計58得点を奪取！
4月23日（現地時間22日）、トロント・ラプターズ（2勝）とワシントン・ウィザーズ（1勝）のシリーズ第4戦が、ウィザーズのホーム、キャピタル・ワン・アリーナで行われた。
Bradley Beal (31 PTS) & DeMar DeRozan (35 PTS) put on an impressive scoring duel in Game 4 as @WashWizards pick up the W! #DCFamily #NBAPlayoffs pic.twitter.com/0MjaYgdyPH
— NBA (@NBA) April 23, 2018
ラプターズは序盤、デマー・デローザンとカイル・ラウリーらの得点でウィザーズを突き放し、第1クォーター残り7分52秒で15－4とスタートダッシュに成功。
ホームのウィザーズはこれ以上離されまいと、ブラッドリー・ビールとジョン・ウォールを中心に反撃。同クォーター残り4分31秒にマーキーフ・モリスのレイアップで2点差（18－20）まで追い上げる。するとラプターズはデローザンを軸にウィザーズを攻めたて、30－22の8点リードでこのクォーターを終える。
第2クォーター。ラプターズはパスカル・シアカムやヨナス・バランチュナスらが加点し、徐々にリードを広げる展開に。同クォーター終盤、ウィザーズはビールとウォールの奮闘で7点差としたものの、デローザンやシアカムに得点を許し、40－51と、11点ビハインドでハーフタイムへ。
ラプターズは後半開始早々、ラウリーの3ポイントシュートで14点差にリードを広げ、突き放しにかかる。そこでウィザーズが一気に点差を詰めにかかった。ビール、オットー・ポーターJr.、マーチン・ゴータットらの得点で、第3クォーター残り8分11秒で同点（58－58）に持ち込む。
ラプターズの激しいディフェンスをかいくぐり、得点を重ねたビール[写真]=Getty Images
その後はラプターズがデローザンとラウリー、ウィザーズはビールやポーターJr.、ウォールらを中心に加点し、ラプターズがなんとかリードする展開。しかし、同クォーター残り0.7秒、ウィザーズはマイク・スコットのジャンパーで80－80の同点に追いついた。
第4クォーター。ラウリーの4得点を含む8連続得点でラプターズが先行すると、ウィザーズもビールとウォールを筆頭に必死に食らい付き、残り5分40秒でウォールのアシストからゴータットがダンクをたたき込み、またもや同点（92－92）に。
この好ゲームを最終的に制したのはウィザーズだった。モリスやウォール、ウーブレイJr.が着実に加点していったウィザーズが、粘るラプターズを振り切り、最終スコア106－98で勝利。残り約5分で痛恨のファウルアウトとなったビール不在を乗り切り、シリーズ戦績を2勝2敗とした。
ゲームハイの35得点を挙げたデローザンは、18本のフリースローを獲得するなど積極果敢にリムへアタックしたものの一歩及ばず[写真]=Getty Images
好調ウォールがステップアップして2勝目をもたらす
勝利したウィザーズでは、ビールが7投中5本の3ポイントシュートを決めるなど31得点5リバウンド。ウォールが27得点6リバウンド14アシスト3スティール。ゴータットとポーターJr.がそれぞれ12得点6リバウンド、ウーブレイJr.がベンチから10得点5リバウンド2スティールを挙げた。
ラプターズではデローザンがゲームハイとなる35得点に6リバウンド6アシスト、ラウリーが19得点7リバウンド5アシスト。このほか、バランチュナスが11得点、ヤコブ・ポートルが10得点7リバウンドを記録したものの、これで2連敗。
試合後、ファウルアウトとなったビールは「俺は感情的になっていたし、イライラしていた。でも、チームには『俺たちは勝てる』と何度も伝えた。特にジョン（・ウォール）がコートにいる限り、俺たちには勝つチャンスがあると思っていた」と現地メディア『AP』へ語った。
「ブラッド（ビールの愛称）がコートからいなくなった時、勝利するために何でもやってやろうと思っていた」とウォールは振り返った。
そのウォールをウィザーズの指揮官スコット・ブルックスが称賛。「彼（ウォール）はビッグショットを決めることができ、プレーメイカーでもあるんだ。我々は彼にステップアップするように求めて、見事にその期待に応えてくれた」と語っている。
残り約4分という試合終盤に、8得点を挙げて勝利に大きく貢献したウォール[写真]=Getty Images
一方、14点リードを逆転され、2勝2敗のタイに持ち込まれてしまったラプターズは、「（後半に入ってから）彼らをストップすることができなかった。そしてショットを決め切ることができなかった」とデローザンが落胆し、ラウリーは「オフェンスを遂行することができなかった」と敗戦を悔んだ。
会場をラプターズのホーム、エア・カナダ・センターに移して行われる第5戦は26日（同25日）。ホームでシリーズ突破に王手をかけたいラプターズとしては、このシリーズで平均26.8得点13.0アシスト2.8スティールと大活躍を許しているウォールへの対策が急務。ウィザーズとしては、ホームで2連勝した勢いそのままに、敵地でも白星をつかみたいところ。