2018.04.28
4月21日(現地時間20日)、トロント・ラプターズ(2勝)とワシントン・ウィザーズ(0勝)のシリーズ第3戦が、ウィザーズのホーム、キャピタル・ワン・アリーナで行われた。
John Wall (28 PTS, 14 AST, 6 REB) and Bradley Beal (28 PTS, 4 3PM) combine to lift the @WashWizards in a critical Game 3 win at home! #DCFamily #NBAPlayoffs pic.twitter.com/WGWWeLkSZO
— NBA (@NBA) April 21, 2018
ラプターズはゲーム序盤、デマー・デローザンやサージ・イバカを中心に得点を重ねてリード。第1クォーター残り5分42秒に17-10とし、7点差をつける。
するとウィザーズはジョン・ウォールとブラッドリー・ビールに火が付き、徐々にラプターズとの点差を縮めていく。同クォーター残り56.1秒にイアン・マヒンミのフリースローで27-27の同点に追いつくと、ビールが3ポイントシュートを決め、30-29と逆転して最初の12分間を終えた。
第2クォーターは、中盤まで両チームが互いに点を入れ合い、僅差の展開が続いていく。その後、ウィザーズが少しずつリードを広げ、同クォーター残り4分42秒にマイク・スコットの3ポイントシュートがとびだし、ウィザーズが10点(53-43)をリード。
ラプターズはヨナス・バランチュナス、カイル・ラウリー、デローザンらが加点。対するウィザーズは、前半残り1分30秒からウォールとビールで9得点の集中砲火を見せ、69-61、ウィザーズが8点をリードしてハーフタイムへ。
第3クォーター。ラプターズは序盤に5点差まで詰め寄るも、ウィザーズのオフェンスを防ぐことができず、4点差以内に縮めることができない展開。ウォールやオットー・ポーターJr.の得点で何度も2ケタまでリードを広げるウィザーズに対して、ラプターズがなんとか1ケタ得点差に戻すシーンが続く。しかし、ウィザーズは攻撃の手を緩めず、同クォーター残り1分16秒にタイ・ローソンのフリースローが2本決まると、両チームのスコアは22点差(98-76)まで拡大していった。
ウィザーズの19点リード(101-82)で始まった最終クォーター。ラプターズは中盤にラウリーの3ポイントシュートで13点差まで追い上げたものの、ウィザーズが大量リードをそのまま守り切り、最終スコア122-103でラプターズに初勝利。シリーズを1勝2敗とした。
ウィザーズではウォールが28得点6リバウンド14アシスト4スティール、ビールが28得点4リバウンド4アシスト3スティール、マーチン・ゴータットが10投中8本のショットを決めて16得点と続いた。ベンチからも、スコットとケリー・ウーブレイJr.がそれぞれ12得点を記録。
ビールは28得点のうち、前半に21得点を挙げる活躍で、ウィザーズを勢いに乗せた。第2戦で9得点と不発に終わった男が、オールスターフォームを取り戻し、勝利へと導いたと言っていいだろう。
ラプターズでは、デローザンが23得点4アシスト、ラウリーが19得点8アシスト3スティール、バランチュナスが14得点、OG・アヌノビーが12得点を挙げるも、ウィザーズにほぼ完敗となった。ラプターズとしては、シーズン中にベンチから貴重な働きを見せていたフレッド・バンブリートの不在が響いているのかもしれない。右肩の打撲により、シュートどころかボールキャッチも困難な状況となっており、ラプターズは戦力ダウンとなってしまっている。
ゲームは乱闘に発展しそうなテクニカルファウルや、危険なフレグラントファウルがコールされるタフな展開となる中、着実にショットを沈めていったウィザーズがラプターズを上回った。
試合後、現地メディア『AP』に対して、ビールは「僕らは毎試合、ボクシングのようにプレーしているわけじゃない。今夜は僕ら自身で徐々に流れをつかんでいくことができた」と振り返っている。
「ここでファイトしていたやつなんていない。俺が思うに、(プレーオフだから)よりフィジカルなぶつかり合いになっているんだ。(ファイトするなんて)俺は嫌いさ。でも、これもバスケットボールというゲームなのさ」とラウリー。
第4戦が行われるのは23日(同22日)。ウィザーズがシリーズを2勝2敗のタイに戻すのか。はたまた、ラプターズが逆襲してシリーズ突破に王手をかけるのか。両チームの動向に注目したい。
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