2018.04.18
ワシントン・ウィザーズのスコアリングガード、ブラッドリー・ビールは、キャリア6年目の今季、自身初となるオールスター出場を果たした。
1月下旬から、オールスターガードのジョン・ウォールがケガにより戦線離脱する中、ビールを中心に戦うウィザーズは10勝3敗と好調をキープしている。
そんな中、ビールが現地メディア『Sports Illustrated』のインタビューを受けていたので、その一部を紹介したい。まずは今季について聞かれたビールは、このように語った。
「すべてにおいてきわめて順調さ。最も大きな要因は自信だと感じてる。コンスタントに成長できているからね。自信を持つと、コート上ですべてのことをうまくこなすことができると感じてる。シューターとしてではなく、プレーメイクもちょっとできるようになるんだ。ボールをプッシュしてチームメートの得点機会をクリエイトしたりしてね。僕のゲームはよりダイナミックに、かつバーサタイル(多彩)になっていると思う。僕は常に『完璧なんてものはない』と言い聞かせてる。僕はバスケットボールをプレーするにあたって、より良い選手に成長し続けたいんだ」。
ボールムーブメントの回数を増やし、よりチームとしてオフェンスを行うようになったことで、ウィザーズは手ごわいチームへとなりつつある。ウォールの代役を務めるトーマス・サトランスキーの奮起もその要因だが、チームのけん引役はやはりビールだ。2月に入って、ビールはチームトップの平均6.8アシストを記録している(現地時間2月27日終了時点)。
ビールは今季、自己最高ペースとなる平均23.7得点をマークしている。自身のシグニチャームーブ、武器について聞かれると、「僕のお気に入りはステップバック」と答えた。
「僕のステップバックが成功したとすれば、リーグでプレーするほとんどのディフェンダーたちは何もできないだろうね。僕はジャンプショットに自信を持っているから。それにチェンジオブペースや方向転換が堅実にできていると思ってる。だからステップバックが一番の武器なんじゃないかな。あとはクロスオーバージャブやできる限りバスケットへと向かうプレー、ターンアラウンドスピンジャンパーかな」とビールは言う。
また、ステップバックというスキルについてビールは「ドリブル不要のクロスオーバー」と語った。シュート力に自信を持つビールにとって、相手ディフェンダーをかわしてスペースを作るうえでステップバックが最もショットに持ち込みやすいようだ。
では、どんな選手の動きを参考にしてきたのか。その質問に対して、ビールはこう答えた。
「僕はコービー(・ブライアント/元ロサンゼルス・レイカーズ)のフットワークが大好きなんだ。彼は自らが繰り出すフットワークにプライドを持っていたよね。それこそがゲームにおいて重要な要素なんだと思う。ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)も、リーグで最もうまいステップバックの使い手の1人だと思う。コービー、ハーデン、そしてD-Wade(ドウェイン・ウェイド/マイアミ・ヒート)、あとはAI(アレン・アイバーソン/元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)もちょっと見てきたかな。だから僕は、それらを合体させようとトライしてきた。自分でやってみて快適だ、と思えるレベルまで磨いてきたんだ」とビールは振り返った。
ビールはまだ24歳。現在はプルバックのムーブを向上させるべく、練習をしているという。今後もさらに成長を続け、シューターからオールラウンダーへと進化していくに違いない。
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