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アメリカの首都・ワシントンDCは「政治の街」としてのイメージが強いが、実は博物館や美術館の宝庫で、観光の見所は多い。さらに、アメリカの4大スポーツ (野球・バスケットボール・アメフト・アイスホッケー)のプロチームがそろっており、1年をとおして観戦が楽しめる“スポーツの街”でもある。この連載では、現地で活動中の岡田由美子さんにワシントンDCの魅力や楽しみ方を紹介してもらう。第3回は、アメリカに行ったらぜひ味わいたい、スポーツバーの魅力。これを見れば現地へ出向く際、大いに参考にはずだ。
写真・文=岡田由美子
ワシントンDCでは、街のあちこちにスポーツバーがあり、バスケットボールや野球などの試合がある日は、多くのアメリカ人たちがビールを片手にゲーム観戦を楽しんでいる。アメリカ人にとって、スポーツバーはとても身近なもので、日本人にとっての居酒屋のような感覚だ。
キャピタル・ワン・アリーナのすぐ側にあるスポーツバーの『10Tavern(テン・ タバーン)』。多くのスポーツファンが集まる人気店で、NBAのワシントン・ウィザー ズとNHL(アイスホッケー)のワシントン・キャピタルズの旗が目印だ。
店内には至るところにモニターが設置されていて、様々なジャンルのスポーツ中継が流れている。座席はバーカウンターとテーブル席の2タイプ。どちらか好きな方を選べるが、バーテンダーや地元客との会話を楽しみたい方は、カウンターがおすすめ。アメリカ人は日本人よりも陽気な人が多いので、話しかけると気さくにこたえてくれる。英語が苦手でも、スポーツの話題であれば、内容はわかりやすいし、想像以上に盛りあがって仲良くなることも。こうした交流ができるのがスポーツバーの一番の魅力だ。
バーで人気のメニューは、店の名前がついたオリジナル・ビールと、顔の2倍はありそうな巨大なプレッツェル。塩がきいたモチモチのパンをそのまま食べてもいいが、ソースをつけて食べるとさらに美味しさが増す。そして、アメリカのスポーツ観戦には欠かせないチキンウィング(鳥の手羽先・手羽元の唐揚げ)。スパイシーな 味付けでビールがすすむ。
ハッピーアワーやレイトナイトの時間帯では、一部の飲み物やおつまみが5ドル前後になるなどの割引がある。アメリカのバーでは飲み物やおつまみを受け取ったらその場で支払いするのが、一般的なルール。クレジットカードも使えるが、現金の方がスムーズなので用意しておくと良い。
取材した日は、ウィザーズのホームゲームがあったので、ユニフォームを着たファンが大勢いた。話を聞くと、これからアリーナで観戦するという人も多かった。試合開始の1、2時間前にバーに寄って、景気付けにビールで乾杯。そして、気の置けない友人とバスケ談義をする。ゲームはもちろん、試合前のこうした雰囲気をバーで味わうのも楽しみの一つだという。そして、ゲームが終わったら再びバーに行って、“祝勝会”あるいは“反省会”をして家に帰る、というのがウィザーズ・ファンたちの観戦スタイルになっているようだ。
アメリカならではの雰囲気と食事を味わえるスポーツバー、ぜひチャレンジしてみてはいかが?
【店舗情報】
店名:10TAVERN
所在地:707 G STREET NW Washington DC
公式HP:http://10tavern.com
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