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アメリカの首都・ワシントンDCは「政治の街」としてのイメージが強いが、実は博物館や美術館の宝庫で、観光の見所は多い。さらに、アメリカの4大スポーツ (野球・バスケットボール・アメフト・アイスホッケー)のプロチームがそろっており、1年をとおして観戦が楽しめる“スポーツの街”でもある。この連載では、現地で活動中の岡田由美子さんにワシントンDCの魅力や楽しみ方を紹介してもらう。第1回は、「地下鉄の乗り方ワンポイントアドバイス」。これを見れば現地へ出向く際、大いに参考にはずだ。
写真・文=岡田由美子
いざ観光、と言っても「目的地へはどうやって行ったら良いの?」と不安に思う方もいるかもしれない。ワシントンDCでおすすめの移動手段は、地下鉄(メトロレイル)だ。タクシーやバスと違って渋滞はなく、ほぼ定刻どおりに運行しているので時間のロスなく、スムーズに移動できる。主要な観光スポットや、ワシントン・ウィザーズの本拠地であるキャピタル・ワン・アリーナ近くにも地下鉄がとおっているので、迷うことなくたどり着くことができる。
乗り方は日本とほぼ同じ。路線は全部で6本あり、レッド、ブルー、オレンジ、 イエロー、グリーン、シルバーと分かりやすく色分けされている。
地下鉄入り口の目印は“M”の細長いポール。駅名と路線の色が示してあり、そのすぐ側に駅に通じるエスカレーターがある。それを下りれば、自動券売機と改札口がある。
地下鉄に欠かせないのが、“SmarTrip(スマートリップ)”というICカード。日本のSuicaなどと同じシステムで、地下鉄だけでなくバスでも使える。最初にカード作成料として10ドル(カード代2ドル+チャージ分8ドル)かかるが、そのあとは現金やクレジットカードなどでチャージが可能(他に各種乗り放題パスもある)。運賃は曜日と時間帯によって異なるが、最低運賃は2ドル前後だ。
日本と同様、入る時と出る時に自動改札機にスマートリップカードをタッチすれば遮断バーが開く。
ワシントンDCの地下鉄の駅構内は、コンクリート打ちっ放しでトンネルのような形になっているのが特徴。間接照明だけに抑えられているため、日本よりも薄暗く感じるが、ワシントンDCの地下鉄は安全なことで有名なので治安は問題ない。
そして、地下鉄を乗りこなすための最大ポイントが、案内表示の確認だ。というのも、とにかく車両やホームは全く同じ色使いなので、路線の違いがわかりづらい。構内には、案内板が複数設置してあるので、行き先路線の色とその進行方向である終点駅名の表示を確認すること。その表示に従って行けば、乗りたい電車のホームにたどり着くことができる。
下りる時は、次の駅を告げるアナウンスと、ディスプレイに駅名の表示があるので見逃さないように注意。出口改札は駅によっては複数あるので、自分が出たい方向をあらかじめ確認しておくのも大切。
さあ、これであなたも地下鉄マスター! 次回はウィザーズのホームアリーナ周辺の情報を紹介します。
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