2018.05.28

アンドレ・イグダーラ離脱について「すべてを変えた」とスティーブ・カーHCが言及

第7戦に出場できるかどうかが注目されるウォリアーズのイグダーラ(左)とロケッツのポール(右)[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

王者ウォリアーズに不可欠な存在

 ウエスタン・カンファレンス・ファイナルは、ヒューストン・ロケッツとゴールデンステート・ウォリアーズが互いに3勝を挙げ、5月29日(現地時間28日)に運命の最終戦を迎える。

 ディフェンディング・チャンピオンであり、フランチャイズ史上初の連覇を目指すウォリアーズは、第4、5戦に100得点未満というロースコアで連敗を喫したものの、第6戦で自慢のオフェンス力が爆発。NBAファイナル進出へ逆王手をかけた。

 ウォリアーズにとって誤算だったのは、シリーズ第3戦まで先発出場していた34歳のベテラン、アンドレ・イグダーラの戦線離脱だろう。

 第3戦でロケッツのジェームズ・ハーデンと接触したイグダーラは、左側脚挫傷のため、ここ3戦を欠場。第7戦の出場についても、『Warriors PR』によると“questionable(疑わしい)”となっており、出場できない可能性がある。

ベンチからチームメートにアドバイスを送るイグダーラ[写真]=Getty Images

 28日(同27日)、現地メディア『The Washington Post』のトム・ボンテンプス記者がイグダーラの戦線離脱について、スティーブ・カーHCはこう答えたと報じている。

 「アンドレを失ったことがすべてを変えた。我々は順応していくしかなかった」。

 シリーズ平均27.2分に出場し、8.7得点4.3リバウンド1.7アシスト1.7スティールを記録するイグダーラは、スイッチング・ディフェンスを多用するウォリアーズにとって重要なコアの1人。マッチアップするロケッツの選手に対し、鋭利な刃物のように襲い掛かっていた。

 イグダーラは決してチームトップのスコアラーでもなければ、シューターでもない。しかし、屈強な肉体と明晰な頭脳を兼備し、ターンオーバーを巧みに誘発させるプレッシャー・ディフェンスをこなし、オフェンスではチームの潤滑油として不可欠な存在なのは間違いない。

 シリーズ最終戦に出場できるかは分からないものの、ウォリアーズにとってきわめて重要な選手と言っていいだろう。第7戦ではロケッツのクリス・ポールが出場する可能性もあるため、起爆剤となり得るイグダーラの動向にも注目だ。

BASKETBALLKING VIDEO