カンファレンス・ファイナル第7戦を制し、4年連続でNBAファイナル進出を決めたゴールデンステート・ウォリアーズとクリーブランド・キャバリアーズ。
過去3年連続で両チームが激突してきた戦績は、ウォリアーズの2勝1敗。2015、17年をウォリアーズが制し、16年はキャブスが第7戦の末に勝利し、チャンピオンに輝いた。
6月1日(現地時間5月31日)に幕を開けるNBAファイナルを前に、現地メディア『CBS Sports』による今季の両チームに関する比較を紹介したい。
■ベストプレーヤーを擁しているのはどっちだ?
リーグで最も支配的な活躍を見せるレブロン
キャブスのベストプレーヤーを挙げるのは簡単だ。もちろんそれは、レブロン・ジェームズである。今年のプレーオフで、レブロンはリーグトップの平均34.0得点に加え、9.2リバウンド8.8アシスト1.4スティール1.1ブロックを残し、フィールドゴール成功率54.2パーセントを記録する絶対的な大黒柱だ。平均出場時間も41.3分と、驚異のスタミナを誇っている。
一方、ウォリアーズには4人のオールスター選手がいる。その中でもベストプレーヤーとして挙げたいのがステフィン・カリー。今年のプレーオフで、カリーはここまで11試合に出場し、平均35.7分24.8得点6.1リバウンド4.9アシスト1.8スティール。フィールドゴール成功率47.2パーセントはキャリアの中で昨年に続く2番目の高確率を残している。3ポイントシュート成功率38.5パーセントはこれまで出場してきたプレーオフで最も低いものの、ヒューストン・ロケッツとのウエスト決勝第7戦では15投中7本も決めており、ゲームの中で強烈なインパクトを残してみせた。
ただ、ここまでの時点で今年のプレーオフにおけるベストプレーヤーはレブロンだろう。4月中旬から幕を開けてから約6週間、レブロンが残してきた成績とインパクトは、“Best Player in the World”という称号がふさわしい。33歳ながら、リーグで最も支配的な選手として君臨しているからだ。
■ベストなサポーティングキャストがいるのはどっちだ?
リーグ有数のスコアラーをそろえるウォリアーズ
この項目は圧倒的にウォリアーズ優勢。このチームにはケビン・デュラント(プレーオフ平均29.0得点7.1リバウンド4.1アシスト)、クレイ・トンプソン(同20.5得点4.2リバウンド)というリーグ有数のスコアラーがおり、ドレイモンド・グリーン(同11.1得点11.6リバウンド8.1アシスト1.9スティール1.5ブロック)というリーグきっての万能戦士もいるため、戦力として申し分ない。
キャブスにはセカンドベストプレーヤーとしてケビン・ラブ(同13.9得点10.0リバウンド)がいるものの、脳震とうのリーグ規定により、第1戦の出場が危ぶまれている。ラブに続くのはカイル・コーバー(同9.8得点2.5リバウンド)、ジョージ・ヒル(同9.7得点)、JR・スミス(同8.5得点)となるが、ウォリアーズと比較するとどうしてもインパクト不足は否めない。
■今年のファイナルを制する可能性が高いチームは?
下馬評ではウォリアーズが圧倒的有利
5月29日(同28日)にウォリアーズがウエスト決勝でヒューストン・ロケッツを下したことで、『VegasInsider.com』ではNBAファイナルのオッズを公表したのだが、ウォリアーズが圧倒的に有利と発表。『Sportsoddshistory.com』によると、データベース上では過去16シーズンの中で最も高い数値を記録したという。
昨年はウォリアーズが4勝1敗でキャブスを制していること、そして昨季までキャブスの得点源だったカイリー・アービングがボストン・セルティックスへ移籍したことも影響しているのだろう。