2018.08.28

カズンズ加入のウォリアーズ、「プレースタイルを変えるつもりはない」と指揮官が言及

今季の方向性について語ったウォリアーズのスティーブ・カーHC[写真]=Getty Images
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今季は練習やルーティーンに変化を加えてモチベーションを保持させると明かす

 3連覇を懸けて今季に臨むゴールデンステート・ウォリアーズは、今夏オールスターセンターのデマーカス・カズンズを獲得し、机上では空前絶後のロースターを形成したと言っていいだろう。

 このチームは過去2年連続してステフィン・カリークレイ・トンプソンケビン・デュラントドレイモンド・グリーンという4人のオールスターを送り込んでおり、過去4シーズンにおけるレギュラーシーズンとプレーオフの合計戦績は328勝83敗。勝率79.8パーセントを誇っており、4シーズンというスパンでは歴代最高勝率を誇っているからだ。

 コートに出ている選手が動き回り、ボールムーブメントを多用して高確率のショットを沈めるウォリアーズだが、カズンズはパワーとスキルは申し分ないものの、コート上を駆け抜けるスピードという面ではほかのオールスターたちに比べて劣ってしまう。そのため、カズンズを活かすために、ウォリアーズは戦術ならびにプレースタイルを変更する可能性もあった。

 しかし、8月26日(現地時間25日)に現地メディア『The San Francisco Chronicle』に掲載された記事内で、ウォリアーズのスティーブ・カーHCはその可能性を否定。

 カーHCは今季のウォリアーズについてこのように語っていた。

 「我々は自分たちのプレースタイルを変えるつもりはない。デマーカスのためにいくつか新しいプレーを加えていくことは間違いない。ただ、大部分において、我々がこれまで行ってきたことを変えることはないだろうね」。

2015、17年にカーHC(左)はオールスターゲームの指揮官としてカズンズ(右)を指導した[写真]=Getty Images

 また、現在カーHCはルーティーンに変化を加えようとしているという。

 「選手たちの関心を保つため、そして彼らのコンディションをフレッシュに保つためにも、我々はルーティーンの中からいくつか変えていかなければならないと思っている。それはシュートアラウンドをなくす、あるいはシュートアラウンドだけにする日を設けるか。それとも練習の組み立てを変えて、コートで行う練習の時間を変えるのか。おそらくいくつか異なったドリルを(これまでの練習の中に)取り組んでいくことになるだろう」。

 カーHCは現役時代、シカゴ・ブルズ在籍時の1996年から98年にかけて3連覇を達成しているため、勝ち続けることの難しさは痛いほど理解しているはず。過去4年連続でファイナルまで戦っている選手たちのモチベーションを保つために、変化を加えていく必要性を感じているのかもしれない。

 今季のトレーニングキャンプまで約1か月。3連覇を懸けて挑むウォリアーズの今季は、着実に水面下で始動している。

ブルズの90年代後期の3連覇メンバーだったカー(右)。97年のファイナル第6戦ではジョーダン(左)のパスを受けて決勝弾を沈めた[写真]=Getty Images

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