2018.11.25
10月29日(現地時間28日)終了時点で、キャリア2番目に低い平均15.1得点に陥っていたゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンが突如覚醒した。
30日(同29日)にシカゴ・ブルズのホーム、ユナイテッド・センターで行われた試合で、これまでのうっぷんを晴らすかのように、序盤から次々とショットを決めていった。
今季7試合で3ポイントを36本放って成功わずか5本、成功率13.9パーセントと散々なパフォーマンスに終わっていた男は、第1クォーターだけでこれまでの成功数を上回る6本の3ポイントをヒット。
第2クォーターでは3ポイントを4本成功させて、前半だけでなんと10本をねじ込んだ。これは2014年1月25日(同24日)にヒューストン・ロケッツのチャンドラー・パーソンズ(現メンフィス・グリズリーズ)が後半に残した記録と並ぶ歴代1位タイ。
前半だけで36得点を挙げたトンプソンの活躍もあり、ウォリアーズは最初の24分間で92得点という大量得点。1954-55シーズンのショットクロック導入以降、4位タイとなる42点差をつけて試合を折り返す。
後半に入ってもトンプソンの勢いはとどまることを知らず、残り7分12秒でステフィン・カリーのアシストから13本目の長距離砲を沈める。カリーが持つ1試合最多成功記録(13本)に早々と並んでみせた。
すると第3クォーター残り4分53秒、カリーが相手ディフェンダーを引き付けてケビン・デュラントのパスを受け取ったトンプソンは、トップ・オブ・ザ・キーやや右側から滑らかな3ポイントを決め、この試合14本目の3ポイントをリングに突き刺した。
これにより、NBA新記録となる1試合14本の3ポイントを成功。この日トンプソンは約27分間の出場でフィールドゴール29投中18本、3ポイント24投中14本を決め、フリースロー2本を成功させて52得点。
カリーが25日(同24日)のワシントン・ウィザーズ戦で残した51得点を上回る、今季リーグトップの得点を奪ってみせた。トンプソン自身はキャリア3度目の50得点オーバー。
カリー、デュラントが平均30得点以上を挙げている中でスランプに陥っていた男が目覚めたことで、ウォリアーズは手が付けられないほどのオフェンス力となったに違いない。
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