主軸3選手が大爆発したサンダーがキングスを圧倒! 3連勝でウエスト2位に浮上

ウェストブルック(左)とジョージ(右)の2大スターとアダムズがサンダーをけん引した[写真]=Getty Images

ジョージ、ウェストブルック、アダムズが計82得点46リバウンド25アシスト!
今季3度目の正直でキングス戦を制したサンダー、勝利のカギはリバウンド

 12月20日(現地時間19日)に行われたサクラメント・キングス戦で、オクラホマシティ・サンダーの主軸が攻防両面で大暴れして132-113と圧勝。この勝利で3連勝となったサンダーは、今季成績を20勝10敗とし、ウエスタン・カンファレンス2位へと浮上した。

 この試合、サンダーはポール・ジョージが今季2度目の40得点超えとなるゲームハイの43得点に12リバウンド7アシスト、ラッセル・ウェストブルックが19得点11リバウンド17アシストのトリプルダブル(今季8度目)に6スティール、スティーブン・アダムズが20得点にキャリアハイとなる23リバウンドと3本柱が躍動。

今季主要項目で自己最高ペースのスタッツを記録するジョージは、スムーズな動きから得点を量産[写真]=Getty Images

 さらに、ジェレミー・グラントがキャリアハイに並ぶ22得点、テレンス・ファーガソンが14得点を奪取。この試合で挙げた132得点は、11月3日(同2日)のワシントン・ウィザーズ戦(134得点)に次ぐ今季2番目の高得点となった。

 サンダーのビリー・ドノバンHCは試合後、アダムズを絶賛。「スティーブンはリバウンド面で信じられないほどすばらしい働きをしてくれた。この試合で我々がやりたかったのは、リム付近でプレーすることだった。バスケット近くでプレーすることが必要だと感じていたんだ」と『AP』へコメント。

 「(アダムズは)シーズンを通じて自らの仕事を遂行してくれている。彼が毎晩やっていることをストップすることなんて、誰にもできやしないさ」とウェストブルックもアダムズへ最大級と言っていいほどの賛辞を送っていた。

 この日、サンダーはリバウンド数で66-43と圧倒。「僕らは本当にいいディフェンスで相手をストップできた。普段とは違うことをする必要はまったくなかったよ。数多くのショットをミスした彼らよりも、僕らはチームとしての規律を守ってプレーできていたんだ」とアダムズは言う。

主戦場であるリング下でキングスを制圧したアダムズ[写真]=Getty Images

 サンダーとキングスは今季3度目の対戦だったのだが、ここまでサンダーは2連敗を喫していた。キングスの司令塔ディアロン・フォックスは、リバウンド面でサンダーに圧倒されてしまったことを悔やんだ。

 「彼らがシーズン序盤よりも多くのリバウンドを奪い取ろうとするだろうと僕らは見ていた。彼らは僕らのランニングゲームを気にしていたから。僕らは彼らのオフェンシブ・リバウンドとセカンドチャンスからの得点を防いであきらめさせるべきだった」。

 なお、敗れたキングスでは、バディ・ヒールドが7本の3ポイント成功を含むキャリアハイの37得点に6リバウンド2スティール、フォックスが28得点12アシスト2スティール2ブロック、ウィーリー・コーリー・スタインが13得点7リバウンド4アシスト、ネマニャ・ビエリツァとジャスティン・ジャクソンがそれぞれ10得点を挙げている。

“NBA最速王”の議論に自らのパフォーマンスで答えを出したウェストブルック

 この日、『Yahoo Sports』に掲載された記事の中で、「僕がリーグで最速のプレーヤーだ」と豪語したフォックスは、自信満々にライバルと見ている1人、ウェストブルックとのマッチアップに挑んだ。

 サンダーの地元メディア『The Oklahoman』のエリック・ホーン記者によると、試合後にメディア対応を終えたウェストブルックは、カメラマンから「今夜はどれくらいのスピードだった?」と聞かれ、何も答えずに去っていったという。

 ただ、この試合はウェストブルックが個人成績とチーム成績の両面でフォックスを圧倒したと言っていい。

 2年目のフォックスは、得点こそウェストブルックを上回ったものの、リバウンド、アシスト、スティール数ではほぼ完敗。試合中、ディフェンシブ・リバウンドをもぎ取ったウェストブルックは、フォックスがガードする状況でコート中央を爆走し、ディレクションチェンジを繰り返して強行突破。キングス側のファウルを受けながらレイアップを放り込む場面も見受けられた。

 『Bleacher Report』ではそのシーンと共に、ウェストブルックが「俺は速すぎるのさ」と口にしていたと報じ、“NBAスピード王対決”に割って入っていた。

 躍進中のフォックスと歴代最高級の万能型ガードのウェストブルック。現時点で選手としての実績は格段に後者が上回っているものの、フォックスは今後も先輩相手に激しい勝負を挑んでいくことを期待したい。

積極果敢に攻め立てていったウェストブルック。この試合はフォックスの強気な発言が裏目に出た[写真]=Getty Images

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