41年ぶりに登場するバックス、この日を夢見ていたことを明かしたアデトクンボ
12月26日(現地時間25日)に行われる今年のNBAクリスマスゲームは、計5カードが組まれている。
ロサンゼルス・レイカーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズ、オクラホマシティ・サンダー対ヒューストン・ロケッツ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ対ボストン・セルティックス、ポートランド・トレイルブレイザーズ対ユタ・ジャズと、ミルウォーキー・バックス対ニューヨーク・ニックスの5カードで、10チームがプレーすることとなる。
現役選手の中で、おそらく最もクリスマスゲームを待ちわびていたのはヤニス・アデトクンボ(バックス)だろう。
今季ここまでイースタン・カンファレンス2位の22勝10敗と絶好調のバックスにとって、クリスマスに試合が組まれるのはなんと1977年以来初。実に41年ぶりにスケジュールが組まれたのである。
クリスマスゲームを行うチームは、人気チームや人気選手が所属していることが多く、大都市に本拠地を置くチームのホームで試合を行うケースが多い。
そこでバックスが今年選ばれたのは、なんと言ってもアデトクンボの存在が大きいだろう。今年2月に行われた「NBAオールスター2018」のファン投票では、レブロン・ジェームズ(当時クリーブランド・キャバリアーズ/現レイカーズ)の263万8,294票に次ぐ、リーグ2位の253万211票を獲得した実績が何よりの証拠と言っていいはずだ。
クリスマスゲームを前日に控えた25日(同24日)に地元メディア『The Milwaukee Journal Sentinel』へ掲載された記事の中で、アデトクンボはこう語っていた。
「本当にスペシャルなこと。僕らはこのゲームを本当に楽しみにしている。バックスは長い間、クリスマスゲームをプレーしていなかったからね。だから戻ってくることができてハッピーだよ」。
アデトクンボにとってはキャリア6シーズン目にして初のクリスマスゲームとなる。これまでの5年間について聞かれると、こんな答えが返ってきた。
「NBA入りしてからというもの、僕は毎年クリスマスゲームを見ていた。ずっとこの日にプレーしている自分のことを夢見ていたんだ。だから僕らがプレーすることは本当に大きな意味を持つんだ。クリスマスにふさわしいショーを見せることができるといいね」。
今季の直接対決は1勝1敗、戦績以上に白熱しそうなニックス戦に注目!
クリスマスゲームの対戦相手であるニックスは、ここまでイースト14位の9勝25敗ながら、決して侮ってはいけない。エースのクリスタプス・ポルジンギスが今年2月に負った左膝前十字靭帯断裂のリハビリ中のため欠場するものの、今季の直接対決における戦績は1勝1敗。
10月23日(同22日)の初戦こそアデトクンボ(31得点15リバウンド)とクリス・ミドルトン(30得点7リバウンド)の両輪が爆発して124-113で勝利したものの、12月2日(同1日)の試合では延長の末に134-136で惜敗しているからだ。
ニックスは第4クォーター残り24.0秒にエマニュエル・ムディエイが延長に持ち込む3ポイントを決めると、延長では伏兵デイミアン・ドットソンの3ポイントで貴重な勝利をつかんだ。この試合、ニックスではムディエイの28得点を筆頭に新人ケビン・ノックスが26得点、ティム・ハーダウェイJr.とドットソンがそれぞれ21得点。実に4選手が21得点以上を挙げる活躍を見せている。また、この試合でアデトクンボはマリオ・ヘゾニャにダンクをお見舞いされただけに、リベンジの機会を狙っているに違いない。
はたして、クリスマスゲームではアデトクンボがマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で大爆発を見せるのか。それともホームのニックスが返り討ちにするのか。戦績以上に面白いカードとなりそうだ。